高見千咲の不適切投稿の内容は何を書いた?辞職勧告の理由、学歴・経歴まとめ

高見ちさき 出典:X
高見ちさき 出典:X

2025年、兵庫県姫路市議会で異例の事態が発生しました。市議会議員の高見千咲(たかみ ちさき)氏が、SNS上での投稿が「不適切」であるとして、議会から辞職勧告決議を受けたのです。この決議は全会一致で可決されるという重いものでしたが、高見氏はこれを「多数派によるいじめ」と反発し、議員活動の継続を表明しています。

この一連の騒動に対し、「高見千咲市議とはなのか?」「具体的にを投稿したのか?その内容は?」「なぜ辞職勧告という事態になったのか、その理由は?」「高見氏の経歴学歴はどんな人?」「現在はどうなっているのか、今後どうなる?」といった疑問や関心がネット上で高まっています。

この記事では、高見千咲氏のwiki風プロフィールや経歴学歴不登校経験や留学、関西外大卒など)、そして得意とする太鼓についても触れながら、問題となったSNS不適切投稿の具体的な内容炎上と辞職勧告に至った経緯、所属していた政党(自民党→無所属)の変遷、本人の反論、そして2025年現在の状況と今後の見通しについて、報道や公開情報を基にまとめて詳しく解説します。

1. 高見千咲姫路市議とは誰?wiki風プロフィールと経歴

まず、今回の騒動の中心人物である高見千咲氏がどのような人物なのか、その基本的なプロフィールやこれまでの歩みを見ていきましょう。SNSを積極的に活用し、国際経験も豊富な若手議員ですが、その経歴には意外な側面も見られます。

1-1. 基本プロフィール(年齢・出身地・趣味など)

現在(2025年4月時点)明らかになっている高見千咲氏の基本的なプロフィールは以下の通りです。

項目情報
氏名高見 千咲(たかみ ちさき)
生年月日1995年1月21日
年齢30歳(2025年4月現在)
出身地兵庫県姫路市飾磨区御幸町
血液型B型
趣味和太鼓、ヨガ、三味線
前職外資系IT企業勤務
現在の役職姫路市議会議員(1期目、無所属)

特に趣味の和太鼓は小学校時代から20年以上続けているとされ、地域のイベントや施設での演奏経験も豊富です。ヨガや最近始めた三味線など、多趣味な一面がうかがえます。

1-2. 学歴:小学校から大学、2度の留学経験

高見氏の学歴は、地元姫路での学びと、海外での経験が特徴です。

  • 小学校: 姫路市立安室小学校
  • 中学校: 姫路市立安室中学校(後述する不登校経験あり)
  • 高校: 姫路市立琴丘高等学校 国際文化科
    • 高校時代にアメリカ・ワシントン州のリッチランド高校へ留学。この地域は長崎の原爆製造に関わった歴史があり、複雑な思いを抱いた経験を語っています。
  • 大学: 関西外国語大学 外国語学部 英米語学科
    • 在学中にアメリカ・ウィスコンシン州のベロイト大学 (Beloit College) へ学位留学。リベラル・アーツ教育で知られる同大学で国際政治などを学びました。

2度の留学経験を通じて、英語は非常に堪能になったようです。国際的な視野を養ったことが、後の政治活動にも影響を与えている可能性があります。

1-3. 中学時代の不登校経験とは?

高見氏は自身のX(旧Twitter)プロフィールで「#元不登校児」と公表しており、姫路市立安室中学校在学中に約1年間、不登校を経験していたことを明かしています。

不登校になった具体的な理由については詳細な情報は少ないですが、中学1年生の時の担任教師との出会いが、学校へ戻るきっかけとなり、人生の転機になったとされています。この経験から人との繋がりの大切さを実感し、現在の政治活動、特に教育問題への関心に繋がっていると語っています。

自身の経験を公表することで、同じような悩みを抱える人々に寄り添う姿勢を示そうとしているのかもしれません。

1-4. 職歴:外資系IT企業から政治家へ

関西外国語大学を卒業後、高見氏は外資系のIT企業に就職しました。具体的な企業名や勤務期間は公表されていませんが、シンガポールでの在住経験もあるとのことです。

IT業界でのビジネス経験や海外での生活経験を経て、「故郷である姫路をより良くしたい」という思いから姫路市に戻り、政治の道を志すことになります。2023年4月の姫路市議会議員選挙に自民党公認で立候補し、2,470票を獲得して初当選を果たしました。当選時は28歳でした。

1-5. 家族:母親は和太鼓奏者?親からの影響はあったのか

高見氏の家族構成について、特に母親に関する情報が一部で注目されています。報道やブログ情報によると、母親も和太鼓奏者である可能性が示唆されています。また、母親は姫路市飾磨区御幸町の出身で、母方の祖父母は同地区で貸衣装屋(たじま屋)を営んでいたとのことです。

高見氏自身も幼少期から母親の実家がある飾磨地域の祭りに親しんでおり、地域との深いつながりを持っているようです。母親や祖父母から受けた影響が、地域貢献への思いや、趣味である和太鼓への情熱に繋がっているのかもしれません。父親や兄弟に関する情報は、現時点では確認されていません。

1-6. 特技の和太鼓:議会欠席中の演奏がなぜ物議を醸したのか

高見ちさき 太鼓 出典:X
高見ちさき 太鼓 出典:X

高見氏の特技である和太鼓は、小学校から続けるライフワークとも言える活動です。しかし、この和太鼓演奏が思わぬ形で注目を集めることになりました。

後述するように、高見氏は2024年11月末から「体調不良」を理由に姫路市議会を長期欠席していました。しかし、その欠席期間中である2025年3月29日に、地域の観桜会(お花見イベント)で和太鼓の演奏を披露していたことが報じられたのです。

これに対し、ネット上などでは「体調不良で議会は休むのに、太鼓の演奏はできるのか?」「公務より趣味を優先しているのではないか」といった批判や疑問の声が上がりました。議員としての公務と私的な活動のバランス、そして欠席理由の信憑性について、市民から厳しい目が向けられる一因となりました。

2. 高見千咲市議のSNS不適切投稿で炎上!何があったのか具体的内容と経緯

高見千咲市議が辞職勧告を受ける直接的な引き金となったのは、SNS(主にX/旧Twitter)での一連の投稿です。特に、兵庫県警の内部情報に言及した投稿は大きな波紋を呼びました。ここでは、具体的に何があったのか、問題となった投稿の内容経緯を時系列で見ていきます。

2-1. 発端:県警内部通達に関する投稿の具体的な内容 (いつ・何を書いた?)

問題の核心となったのは、2025年1月に行われた以下の趣旨の投稿です。

「そもそも、兵庫県警の内部では(2024年の)知事選において、特定候補(斎藤知事ではない)の応援をするように通達されていたと聞いたんですけど、だとしたら今回の常任委員会でのやりとりも納得できる話。そして、今回私たちが戦った組織票ってそんなところにもあったのかと衝撃」

この投稿は、前年11月の兵庫県知事選挙(斎藤元彦氏が再選)に関連して行われました。高見氏は斎藤知事の熱心な支持者として知られており、この投稿は、警察組織が斎藤氏ではない特定の候補者(文脈上、対立候補であった稲村和美氏らを指すと推測される)を組織的に応援していた、という内部情報を「聞いた話」として紹介するものでした。

さらに、この(とされる)警察の動きが、特定の議会委員会での議論展開や、自身が感じていた「組織票」の存在と結びつくものだと示唆しました。これは、公権力である警察組織の政治的中立性に対する重大な疑義を呈する内容であり、非常にセンセーショナルなものでした。

2-2. 兵庫県警の反応:「事実無根」と否定、削除要請の経緯

この高見氏の投稿に対し、兵庫県警察は迅速かつ明確に反応しました。

  • 完全否定: 投稿内容は「事実ではない」「事実無根」であると公式に否定しました。
  • 削除要請: 高見氏が当時所属していた自由民主党兵庫県連を通じて、投稿の削除等を求める文書を申し入れました。県警本部長(当時)も、同様の噂を否定する発言を行っています。

警察組織が、一地方議員のSNS投稿に対して、このように公式に否定し、所属政党を通じて削除を要請するのは異例のことです。事態の重大性を示しています。

2-3. 高見市議の対応:削除拒否とSNSでの反論「認めるわけないやろw」

しかし、高見氏はこの県警からの否定や削除要請に対し、強気の姿勢を崩しませんでした。SNS上で以下のような趣旨の投稿を行い、反論しました。

「そりゃそうやろw認めるわけないやろw」「隠蔽するに決まってる」

このように、警察の否定を嘲笑するかのような態度で応じ、投稿の削除も拒否しました。さらに後の記者会見(2025年4月)では、「削除するというのは警察からの言論弾圧になると思って、削除する意味はないと判断しました」と述べ、削除しない意向を改めて示しています。(ただし、同会見で「私のところに直接削除要請は来ていない」とも発言しており、認識に食い違いがある可能性もあります。)

この対応は、問題をさらに複雑化させ、単なる情報発信の是非を超えて、公的機関との対立という構図を鮮明にしました。

2-4. 問題視された他の投稿:「完全犯罪」ポストや陳情者情報など具体例

県警に関する投稿以外にも、高見氏のSNS利用は複数回にわたり問題視されています。主な例としては以下のようなものが挙げられます。

  • 「完全犯罪」に関する投稿: 「人を◯すには5000万円あれば完全犯罪できる。これ覚えといて」といった趣旨の投稿。非常に不穏当であり、議員としての品位を疑わせる内容として強い批判を浴びました。
  • 陳情者に関する投稿: 市役所に陳情に来た市民に対し、「名前と住所を把握できた」などとSNSに投稿したこと。議員の立場を利用して個人情報を威圧的に扱ったと受け取られかねず、政治倫理審査会でも問題視されました。
  • 対立候補に関する投稿: 知事選期間中、対立候補であった稲村和美氏について「(斎藤知事が見直しを訴える)1千億円で県庁舎を建て替える計画を、そのまま実行しようと訴えている」とする動画を投稿。これは後に政治倫理審査会で「事実でない」と認定されましたが、高見氏は「合理的な推論だった」と主張しています。
  • その他: 斎藤陣営のボランティアを「出禁にした」とする投稿や、一般市民を「ストーカー」と表現する投稿など、感情的で攻撃的な発信が繰り返されていたと指摘されています。

これらの投稿は、県警投稿と合わせて、高見氏のSNS利用における倫理観や情報リテラシー、そして公人としての自覚について、深刻な疑問を投げかけるものとなりました。

2-5. なぜ投稿した?斎藤知事の応援と情報発信の意図

一連の問題投稿の背景には何があったのでしょうか?高見氏自身の説明からは、斎藤元彦兵庫県知事への強い支持と、自身のSNSにおける影響力拡大が動機の一部であった可能性がうかがえます。

高見氏は記者会見で、「元々、X(旧ツイッター)のフォロワーは少なかったが、斎藤知事を応援しているうちにいつの間にか増えた」「(フォロワーの)大部分が知事を応援している方なので、得たいであろう情報を発信した」と述べています。

また、県警に関する投稿については、「信頼できる方(から聞いた)。信ぴょう性があると判断した。世間に知ってほしかった」「自分一人で抱える情報ではないと思って発信した」と説明しており、公益性があると考えての行動だったと主張しています。

しかし、その情報の真偽を十分に検証せず、特に警察組織に関する重大な情報を「聞いた話」として拡散したことの責任は重く、結果的に大きな混乱と自身の信頼失墜を招くことになりました。

3. なぜ辞職勧告に至った?姫路市議会の対応と具体的な理由

高見千咲市議の一連のSNS投稿に対し、姫路市議会はどのような対応を取り、最終的になぜ「辞職勧告」という重い決断に至ったのでしょうか。ここでは、市議会の動きと、勧告に至った具体的な理由を解説します。

3-1. 政治倫理審査会(政倫審)設置の経緯とその調査内容

高見氏のSNS投稿、特に県警に関する投稿とそれに対する警察の否定、そして高見氏の反論といった一連の騒動を受け、姫路市議会は事態を重く見ました。市民からの信頼を損ないかねない状況であると判断し、2025年2月、「姫路市政治倫理条例」に基づき、政治倫理審査会(政倫審)を設置しました。

政倫審は、高見氏の一連の言動が、同条例で定められた議員の行動基準に違反していないかを調査・審査する目的で設けられました。調査対象となったのは、主に以下の点です。

  • 県警内部での特定候補応援通達に関するSNS投稿の真偽と適切性
  • 陳情を行った市民に対するSNS投稿(名前・住所把握発言など)の適切性
  • その他、議員としての品位を損なう可能性のあるSNS投稿全般
  • 高見氏自身の弁明や説明

しかし、高見氏は体調不良を理由に政倫審のヒアリングには出席しませんでした。事前に質問内容が知らされず、弁護士相談も認められなかったことなどを理由に挙げています。

3-2. 政倫審報告書:「辞職勧告相当」と判断された具体的な理由とは?

政倫審は、調査・審査の結果をまとめた報告書を2025年3月に議長へ提出しました。その結論は「議員辞職勧告が相当」という厳しいものでした。

報告書で指摘された主な理由は以下の通りです。

  • 条例違反の認定:
    • 県警に関する投稿は、根拠が薄弱な情報を流布し、県警の信用を失墜させ、市政への信頼をも揺るがしかねない行為であり、条例が定める「市民全体の奉仕者として(中略)高い倫理観に基づき行動」する義務に違反する。
    • 陳情者に関する投稿は、議員の地位を利用して市民に不安感を与え、市職員の職務を妨げた可能性があり、条例が禁じる「自己又は特定の者の利益を図る目的をもって、その地位又は権限を利用」する行為等に抵触する。
  • 議員としての資質の欠如:
    • SNSでの度重なる不適切、攻撃的、または不確かな情報の発信は、議員としての品位を著しく損ない、議会全体の信頼を失墜させた。
    • 問題行動に対する反省が見られず、自己正当化に終始する姿勢は、公人としての責任感が欠如している。
    • 会派からの再三の注意にも耳を貸さなかったとされる(ただし高見氏はこの点を否定)。
  • 総合的な判断: 上記の点を総合的に勘案し、高見氏の行為は「政治的又は道義的に重大な責任がある」と判断され、最も重い措置である「辞職勧告」が相当であると結論付けられました。

政倫審は、高見氏の個々の投稿内容だけでなく、その姿勢や議員としての資質全体を問題視し、極めて厳しい判断を下したと言えます。

3-3. 市議会本会議での辞職勧告決議:全会一致で可決された背景

政倫審の報告書を受けて、2025年3月26日の姫路市議会本会議で、高見千咲議員に対する辞職勧告決議案が上程されました。

採決の結果、高見氏本人は欠席、議員1名が退席しましたが、出席した他の全議員(会派を超えて)が賛成し、全会一致で可決されました。

全会一致という結果は、高見氏の行為に対する市議会全体の厳しい見方と、事態の深刻さを物語っています。通常、政治的な立場が異なる会派間で意見が一致することは稀であり、この全会一致は、高見氏の問題行動が党派を超えて許容できないレベルであると、議会全体が判断したことを示しています。

3-4. 決議の効力:法的拘束力はないが政治的意味は重い

重要な点として、この「辞職勧告決議」には法的な拘束力はありません。つまり、高見氏がこの決議に従って辞職する義務はないということです。

しかし、法的拘束力がないとはいえ、市議会という公的な機関が、全会一致で一議員に対して「辞職すべき」という意思表示をしたことの政治的・道義的な意味は非常に重いものがあります。

これは、議会が高見氏に対して「もはや議員としての適格性を欠いている」という烙印を押したに等しく、今後の議員活動を行う上で、極めて大きな逆風となることは避けられません。市民からの信頼回復も困難な道のりとなるでしょう。

4. 高見千咲市議の反論と現在:辞職せず続投表明、今後どうなる?

姫路市議会から全会一致で辞職勧告決議を受けた高見千咲氏ですが、本人はこれを真っ向から拒否し、議員活動を続ける意向を明確に示しています。ここでは、高見氏の反論の内容と、2025年現在の状況、そして今後の見通しについて解説します。

4-1. 高見市議の主張:「多数派によるいじめ」「報告書はずさん」

辞職勧告決議後、高見氏はSNSや記者会見を通じて、自身の正当性を強く主張し、議会や政倫審の対応を厳しく批判しています。主な主張は以下の通りです。

  • 「多数派によるいじめ」: この一連の騒動は、知事選での対立(遺恨)が背景にあり、自分に向けられた「多数派によるいじめ」であると主張。「それに屈するわけにはいかない」と反発しています。
  • 政倫審報告書への批判:
    • 「稚拙で大変ずさん」であり、結論に納得できない。
    • 具体的にどの行為がどの条例に違反するのかという「事実認定が全く抜け落ちている」。
    • 「会派からの注意を聞かなかった」など虚偽の内容が含まれている。
    • 「情緒不安定だから入院すべき」「診断書の信憑性が問われる」といった、精神疾患への偏見や差別的な記述があるとして、謝罪と訂正を求めている。
  • 自身の潔白: 「間違ったことは一切していない」「辞職に値する非はなかった」と一貫して主張しています。

高見氏は、問題の核心であるSNS投稿の適切性そのものよりも、自身への調査や批判のプロセス、動機に問題があると主張することで、辞職勧告の正当性を否定しようとしているように見えます。

4-2. 投稿の根拠:「信頼できる情報源」とは誰か?

大きな争点となった県警内部通達に関する投稿の根拠について、高見氏は記者会見で次のように説明しました。

「信頼できるソース(情報源)で、現職の警察官から聞いたと言った(人から聞いた話)」

つまり、直接現役警察官から聞いたわけではなく、「現役警察官から聞いた」と話す、高見氏が「信頼できる」と判断した人物からの伝聞情報であったということです。その情報源が具体的に誰なのかは明らかにされていません。

この説明に対しても、「伝聞情報を鵜呑みにし、裏付けも取らずに公人が発信するのは無責任ではないか」「『信頼できる』という主観的な判断だけでは根拠として不十分だ」といった批判が依然として根強くあります。

4-3. 2025年4月記者会見:続投表明と主張の詳細 (いつ・何を言った?)

長期の議会欠席を経て、高見氏は2025年4月21日に記者会見を開き、メディアの前で自身の立場を説明しました。

この会見で、上記の「多数派によるいじめ」「報告書はずさん」といった主張を改めて展開し、議員活動を継続する意向を明確に表明しました。

また、県警投稿の根拠や、削除要請に対する認識(直接は受けていない、削除は言論弾圧になる)、斎藤知事応援のために情報を発信した意図などについても説明しました。投稿が予想以上に拡散したことについては「ここまでとは正直、思っていなかった」とも語っています。

この記者会見は、辞職勧告後、初めて公の場で自身の主張を詳細に述べた場となりましたが、議会や世論の納得を得られたかは疑問符が付きます。

4-4. 議会長期欠席の理由:「体調不良」その後の復帰は?

高見氏はSNS問題が表面化する前の2024年11月27日から、「体調不良」を理由に姫路市議会の本会議や委員会を長期にわたり欠席していました。政倫審のヒアリングも同様の理由で欠席しています。

具体的な病状については明らかにされていませんが、本人は政倫審に関連する精神的な負荷についても言及しています。一方で、欠席期間中に和太鼓の演奏を披露したことが報じられ、欠席理由の信憑性や公務への姿勢について疑問の声が上がりました。

2025年4月の記者会見では、「治療はこれからも続く。無理のない範囲になるが、休んでいた分を取り返せるようまい進したい」と述べ、5月の委員会から復帰し、6月の定例市議会には出席する意向を示しました。

今後、議会に復帰した場合、他の議員や執行部とどのような関係性を築くのか、また議員としての職務をどのように果たしていくのかが注目されます。

4-5. 現在の所属政党:自民党離党し無所属に、その経緯は?

高見氏は2023年の市議選に自由民主党(自民党)の公認候補として立候補し、当選しました。当初は自民党姫路市支部所属の議員として活動していました。

しかし、一連のSNS投稿問題が表面化し、特に県警が自民党県連を通じて削除要請を行うなど、党内でも問題視される状況となりました。その後、時期は明確ではありませんが、高見氏は自民党を離党しました。

2025年3月26日に更新された姫路市の公式議員名簿では、高見氏の所属会派は「無所属」と記載されており、4月の記者会見に関する報道でも無所属であることが確認されています。

離党の具体的な経緯(自主的な離党か、党からの離党勧告等があったのか)は不明ですが、SNS投稿問題が所属政党との関係にも影響を及ぼし、結果的に無所属での活動を余儀なくされたと考えられます。

5. 高見千咲市議の騒動に対するネット上の反応や意見まとめ

高見千咲市議の一連の言動や、それに対する姫路市議会の対応は、インターネット上でも大きな注目を集め、様々な意見やコメントが交わされています。ここでは、主な反応や意見の傾向を解説的にまとめます。

5-1. 投稿内容への厳しい批判:「議員の資質」「情報リテラシー」

最も多く見られるのは、高見氏のSNS投稿内容そのものに対する厳しい批判です。

  • 情報源の不確かさ: 「聞いた話」や伝聞情報、根拠の薄い情報を、公人である市議会議員が検証もせずにSNSで発信することへの無責任さを指摘する声が多数あります。「信憑性があると思った」という主観的な判断だけでは不十分であり、情報リテラシーの欠如を問う意見も目立ちます。
  • 攻撃的な内容・表現: 県警への「認めるわけないやろw」といった表現や、「完全犯罪」に関する投稿、陳情者への威圧的な投稿など、その内容や言葉遣いが議員としての品位を欠いており、不適切であるという批判が根強いです。
  • 公人としての自覚: 発言の影響力を考えず、感情的な投稿を繰り返す姿勢に対し、「議員としての資質に欠ける」「公人としての自覚がない」といった厳しい意見が多く見られます。

5-2. 議会欠席や公私の区別に対する疑問の声

長期にわたる議会欠席と、その理由とされる「体調不良」についても、疑問や批判の声が上がっています。

  • 欠席中の活動: 体調不良で議会は欠席しながら、SNS投稿を続けたり、和太鼓の演奏を披露したりしたことに対し、「公務を軽視している」「公私の区別がついていない」といった批判があります。
  • 議員報酬への疑問: 長期間議会を欠席しているにも関わらず、議員報酬が支払われ続けていることに対して、「税金の無駄遣いではないか」といった市民感覚からの厳しい意見も見られます。

5-3. 辞職勧告は当然とする意見

姫路市議会が全会一致で辞職勧告を決議したことについては、これを支持し、「当然の判断だ」とする意見が多くを占めています。

  • 議会の判断の重み: 全会一致という結果を重く受け止めるべきであり、高見氏は勧告に従い辞職すべきだ、という意見が多数派です。
  • 反省のない姿勢への批判: 辞職勧告を受けてもなお、「いじめだ」と反発し、自身の非を認めない姿勢に対して、さらに批判が強まっています。「何が悪かったのか理解できない時点で議員失格だ」という声もあります。

5-4. 政治的背景や擁護を試みる見方も?

一方で、少数ながら、異なる視点からの意見も見られます。

  • 政治的背景の指摘: 高見氏が主張するように、知事選における対立が背景にあるのではないか、という見方や、特定の政治勢力による意図的な動きを疑う声も一部には存在します。
  • 組織内通達の可能性?: 「企業などでは上層部からの選挙応援指示はあり得ることなので、警察内部で通達があったという話も完全な嘘とは言い切れないのでは?」といった、投稿内容に一定の理解を示す(あるいは可能性を排除しない)意見も散見されます。ただし、これはあくまで推測であり、根拠はありません。
  • 言論の自由: 警察からの削除要請を「言論弾圧」と捉える高見氏の主張に、一部共感する声がないわけではありませんが、発言内容の責任や影響力を考慮すべきという反論も多いです。

全体としては、高見氏の言動に対する批判的な意見が圧倒的に多く、辞職勧告はやむを得ないとする見方が主流ですが、背景にある政治的な対立構造などを指摘する声も存在し、単純な問題ではないことがうかがえます。

6. まとめ:高見千咲市議の不適切投稿問題から見える課題と今後の展望

この記事では、姫路市議会議員・高見千咲氏のSNS不適切投稿問題について、その経緯、問題となった投稿の内容辞職勧告に至った理由、高見氏自身の経歴人物像、そして2025年現在の状況と本人の反論ネット上の反応などを詳しく解説してきました。

最後に、この一連の騒動の要点を整理し、そこから見えてくる課題と今後の展望についてまとめます。

6-1. 本記事の要点整理

  • 人物: 高見千咲氏は、1995年生まれの30歳(2025年現在)。姫路市出身、関西外国語大学卒(留学経験2回)、元不登校経験、元外資系IT勤務。特技は和太鼓。2023年に自民党公認で姫路市議に初当選(現在は無所属)。
  • 問題の経緯: 2025年1月、SNSで「県警内部で特定候補応援の通達があったと聞いた」等と投稿。県警は「事実無根」と否定し削除要請。高見氏は削除を拒否し反論。他にも「完全犯罪」ポストや陳情者情報に関する不適切投稿が指摘される。
  • 議会の対応: 姫路市議会は政治倫理審査会を設置し、条例違反等を認定。「辞職勧告相当」との報告を受け、2025年3月、本会議で辞職勧告決議案を全会一致で可決。
  • 本人の反論と現在: 高見氏は辞職勧告を「多数派によるいじめ」と拒否し、議員続投を表明。報告書は「ずさん」と批判。2024年11月から「体調不良」で議会を欠席していたが、2025年5月から復帰意向。現在は無所属。
  • ネットの反応: 投稿内容や議員としての資質への批判、辞職勧告への賛同が多数。議会欠席中の行動への疑問も。一部に政治的背景を指摘する声もある。

6-2. 地方議員とSNS利用のあり方

今回の騒動は、地方議員におけるSNSの利用方法について、改めて大きな課題を投げかけています。SNSは有権者との距離を縮め、政策や活動を伝える有効なツールとなり得ますが、その一方で、情報発信には大きな責任が伴います。

特に、不確かな情報や伝聞に基づく発信、感情的・攻撃的な表現、公私の区別が曖昧な利用などは、議員個人のみならず、議会全体の信頼を損なうリスクがあります。議員自身が高い情報リテラシーと倫理観を持つことの重要性が、改めて浮き彫りになりました。

6-3. 政治倫理と説明責任

政治倫理条例に基づいて設置された政倫審、そして全会一致での辞職勧告というプロセスは、議会が自浄作用を発揮しようとした結果と言えます。しかし、高見氏がその正当性を認めず、十分な説明責任を果たしているとは言い難い状況が続いています。

公選職にある者は、自身の言動について市民や議会に対して説明責任を負います。その責任をどのように果たしていくのか、また、議会側も勧告に従わない議員に対して今後どのように対応していくのか、地方自治における政治倫理のあり方が問われています。

6-4. 高見市議と姫路市議会の今後の行方

高見氏は議員続投を表明しており、今後、議会に復帰する意向を示しています。しかし、全会一致で辞職勧告を受けた議員が、議会内でどのように活動していくのか、他の議員との関係修復は可能なのか、多くの困難が予想されます。

姫路市議会としても、辞職勧告に従わない議員を抱えたまま、どのように議会運営を行っていくのか、難しい舵取りを迫られることになります。場合によっては、地方自治法に基づく「除名」処分の検討といった、さらに厳しい対応に進む可能性もゼロではありません。

高見千咲市議個人の問題としてだけでなく、姫路市政、ひいては地方政治全体の信頼に関わる問題として、今後の動向が注目されます。

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