2025年11月10日、VTuber界に激震が走りました。アングラかつ破天荒なスタイルで独自の地位を確立してきたVTuberグループ「深層組」が、グループの中核を担う主力メンバー3名、従井ノラ(したがいのら)さん、刺杉あいす(さしすぎあいす)さん、小城夜みるく(おぎやみるく)さんの同時卒業を公式に発表したのです。
この発表は、2025年10月31日にメンバーの「絶望です」さんが卒業したばかりのタイミングであり、ファンの間では「深層組は崩壊するのではないか?」「グループが潰れるのでは?」といった深刻な懸念が急速に広がっています。公式には「新たなステージへ進むため」とされていますが、なぜこの3名が同時にグループを去る決断をしたのでしょうか。
背景には、過去に元メンバーが告発したとされる「運営の給与未払い問題」や、2025年6月に発生した「YouTube一斉BAN事件」など、運営体制への根深い不信感があるのではないかと囁かれています。特に、グループ最大の登録者数を誇るエース格・従井ノラさんの離脱は、その影響が計り知れません。
この記事では、この衝撃的な同時卒業の真相に迫るべく、以下の点を網羅的に、そして最大級に詳しく徹底調査・分析します。
- 3名の卒業理由は具体的に何だったのか? なぜ「独立」と「活動終了」に分かれたのか。
- 元メンバー「絶望です」さんが暴露したとされる「運営未払い問題」の具体的な内容と、今回の卒業との関連性。
- 個人勢として再出発する従井ノラさん、小城夜みるくさんの今後の活動展望。
- 活動終了を決断した刺杉あいすさんの背景。
- エースの離脱で、深層組は本当に「崩壊の危機」にあるのか? 過去の卒業ラッシュと炎上事件の分析。
- 従井ノラさんのホロライブ愛から、関連グループ「天獄組」の誹謗中傷事件まで、複雑に絡み合う「ホロライブ」との関係性。
- この一連の事態に対する、ネット上のファンの詳細な反応。
本記事は、公式発表、メンバー本人の配信、過去の事件記録、ネット上の反応など、入手可能な情報を多角的に分析・再構築し、中立の立場でその深層に迫ります。憶測や断定を避け、事実に基づいた情報と、そこから導き出される考察をお届けします。
1. 激震、深層組から主力3名が同時卒業を発表

2025年11月10日、深層組の公式X(旧Twitter)アカウントは、ファンにとって受け入れ難い内容をポストしました。小城夜みるくさん、従井ノラさん、刺杉あいすさんの3名が、2025年11月末をもってグループを卒業するという内容でした。
この3名は、単なる所属メンバーではなく、近年の深層組の活動を牽引してきた紛れもない「主力」です。エース格の従井ノラさん、ホラー実況で存在感を示した刺杉あいすさん、クリエイターとしても才能を発揮した小城夜みるくさん。彼女たちの同時離脱は、グループの存続そのものに関わる重大事態と言えます。
1-1. 卒業発表の時系列と公式声明
公式発表は、2025年11月10日の午前中に突如として行われました。公式Xは「【「小城夜みるく」「従井ノラ」「刺杉あいす」に関するご報告 】」と題し、3名の卒業を告知する文書画像を添付しました。
その文書によれば、卒業理由は「それぞれの新たなステージへ進むため」とされています。そして、3名の門出を祝う場として、11月26日20時15分より「卒業証書授与式」をYouTubeで配信することがアナウンスされました。この「授与式」という形式は、過去の卒業生(例:2024年12月31日卒業の寧々丸さん)に対しても行われており、深層組としての「円満な卒業」を演出する狙いがあるものと見られています。
しかし、ファンの多くはこの公式発表を額面通りには受け取っていません。わずか1ヶ月前の10月31日には「絶望です」さんが卒業しており、さらに遡れば2025年5月には「わからせ ちょろ」さん、4月には「彼女なぉた」さん、2024年末には「寧々丸」さんと、主力級の卒業が異常なペースで続いていたからです。このタイミングでのエースを含む3名の同時離脱は、円満どころか、グループ内部で深刻な問題が臨界点に達した結果ではないか、という見方が支配的です。
1-2. 卒業する3名のプロフィールとグループへの功績
今回卒業する3名が、深層組にとってどれほど大きな存在だったのか。彼女たちのプロフィールと功績を振り返ることで、今回の事態の深刻さがより鮮明になります。
従井ノラ(したがいのら)さん
- デビュー: 2022年1月8日
- 肩書: 見習い執事
- 特徴: チャンネル登録者数約16万人を誇る、名実ともに深層組のエース。英語が堪能で海外ファンも多く、VRChatでの売名活動からキャリアをスタートさせました。ホラーゲーム実況やガチャ配信での絶叫が人気で、過去にはガチャ配信の騒音で近隣住民に通報され警察が駆けつける「警察凸」事件も起こしています。一方で、痔の治療を公言したり、「クリスマス超美麗3D浣腸配信」で同接1万人超えを記録するなど、深層組の「アングラで破天荒」なスタイルを最も体現してきた功労者です。文教大学でゲスト講師を務めるなど、対外的な活動も担っていました。
小城夜みるく(おぎやみるく)さん
- デビュー: 2021年12月19日
- 肩書: 深層組七女(赤ちゃんの姿)
- 特徴: 「インターネット赤ちゃん」を名乗りつつ、思想の強い発言やクリエイティブな才能で独自のポジションを確立。自作のショート動画が100万再生を突破したり、自力で3D化を果たすなど、クリエイターとして高い評価を受けていました。2023年10月の前世バレ騒動の際には、即座にツイキャスで「開き直り配信」を行い、自らタレコミ情報を読み上げるという力技で炎上を鎮火させたアクロバティックな対応も話題となりました。
刺杉あいす(さしすぎあいす)さん
- デビュー: 2023年3月16日
- 肩書: 家庭教師
- 特徴: デビュー直後からホラーゲーム実況で頭角を現し、特に『バイオハザードRE:2』RTA企画で「クリアできなかったらコオロギを食べる」罰ゲームを実行し注目を集めました。クールな見た目とは裏腹に、ズボラな一面や、「ゲロ凸」(酔って嘔吐した状態で寧々丸さん宅に突撃)、ゲップをミュートしないなど、ヨゴレキャラも辞さないスタイルで人気を博しました。有名ゲーム実況者ガッチマンさんとのコラボを実現するなど、外部との橋渡し役としても貢献していました。
このように、登録者数トップのエース、独創的なクリエイター、外部コラボもこなす人気実況者という、グループの屋台骨を支える3名が一斉に離脱することのインパクトは計り知れません。
2. 3名の卒業理由はなぜ?「独立」と「活動終了」の分岐点
公式発表では「新たなステージへ進むため」という言葉で統一されましたが、3名は同日夜にそれぞれ自身のチャンネルで配信を行い、卒業に至る経緯と理由を自らの言葉で語りました。そこからは、同じ「卒業」という決断の中に、「独立」と「活動終了」という明確な違いが見えてきました。
2-1. 従井ノラさん:「野良の従井ノラ」として独立する理由

従井ノラさんは、11月10日20時30分から「大切なお知らせ」と題した配信を実施しました。
配信では、涙をこらえながらも毅然とした態度で「深層組を卒業し、個人勢として独立する」ことを発表。「方向性の違い」があったことを認めつつも、深層組での活動が挑戦と学びに満ちた日々であったと振り返り、運営やメンバーへの感謝を述べました。
彼女が語った「より自由に自分らしい表現を追い求めて活動をしていく」という言葉が、独立の最大の理由であると受け取れます。深層組の「見習い執事」という枠組みや、グループとしての活動方針の中で、自身が目指すクリエイティブとの間に乖離が生じていた可能性が考えられます。
特に彼女は、過去に「クリスマス浣腸配信」 や「警察凸」 など、コンプライアンスの境界線を攻める企画を多く成功させてきました。一方で、2025年6月の一斉BAN事件 のように、運営側の管理体制に起因するトラブルで活動を制限されるリスクも経験しています。グループに所属するメリットよりも、個人として自由に活動するメリットが上回った、前向きな「独立」であると本人は説明しています。
2-2. 小城夜みるくさん:「個人勢」移行とクリエイターとしての道

小城夜みるくさんも同日夜に配信を行い、「独立」を発表しました。
彼女の場合、従井ノラさん以上に「クリエイター」としての側面が独立の動機となっている可能性があります。小城夜みるくさんは、デビュー当初から自作のショート動画や3Dモデル制作など、個人のスキルを活かした活動で評価されてきました。
深層組というグループの一員として活動するよりも、一個人のクリエイター「小城夜みるく」として、より制作活動に重きを置いたキャリアを歩みたいという意思が働いたのではないでしょうか。また、彼女も2025年6月の一斉BAN事件を経験しており、自身のクリエイティブが運営のリスクによって停止させられることへの懸念が、独立を後押しした可能性も否定できません。
2-3. 刺杉あいすさん:なぜ彼女だけが「活動終了」を選んだのか

今回の発表で最もファンに衝撃を与えたのが、刺杉あいすさんの「活動終了」という決断です。
同日21時からの「大切なお知らせ」配信で、彼女は声を震わせながら「11月末をもって深層組を卒業し、活動を終了することになりました」と報告しました。他の2名がIP(キャラクターの権利)を維持したまま個人勢として活動を継続するのに対し、彼女は「刺杉あいす」としてのキャリアを完全に終える道を選びました。
その理由は明確には語られませんでしたが、配信での様子からは、この決断が非常に重いものであったことが伝わってきます。2年8ヶ月の活動期間 は、決して短いものではありません。ホラーゲーム実況という精神的にも負荷のかかる配信を続け、外部コラボもこなし、グループの一員として期待に応えようとする中で、心身ともに疲弊してしまった可能性も考えられます。
また、ネット上では、彼女が非VTuberとして別の活動(公然の秘密とも)を抱えており、二足の草鞋を履くことが困難になったのではないか、という憶測も流れていますが、これは確認された情報ではありません。いずれにせよ、個人勢としてリスクを背負って活動を続けるよりも、ここで一度キャリアをリセットするという、苦渋の決断だったと推察されます。
3. 運営未払い問題が原因か?「絶望です」暴露の衝撃

公式発表では伏せられた「方向性の違い」。その裏には、かねてより噂されていた「運営の金銭トラブル」が横たわっているのではないか。その疑惑を決定づけたとされるのが、2025年10月末に卒業した元メンバー「絶望です」さんの「暴露」でした。
3-1. 2025年10月卒業「絶望です」さんの暴露内容とは
「絶望です」さん(2025年3月デビュー)は、パチンコ・スロットといったギャンブル配信をメインに活動していました。彼女の公式卒業理由は、「YouTube上でのギャンブルコンテンツ規制強化により、活動継続が困難になったため」と発表されています。これは一見、プラットフォーム側の規約変更という不可抗力による卒業に見えます。
しかし、彼女の卒業前後、その発言が注目を集めます。YouTubeの切り抜き動画やSNSへの投稿とされる情報によれば、彼女は運営の「未払い」について具体的な告発を行っていたとされています。
その内容は、「運営から給料が支払われていない」という直接的なものに加え、深層組が提供していたとされる「社宅」での共同生活において、運営が電気、水道、ガス、ネット、携帯電話といったインフラ費用を滞納。結果として、電気やガスが止められるといった事態が発生し、メンバーがリスナーからの支援(スーパーチャットなど)で急場をしのいだ、という衝撃的なものでした。
もしこれが事実であれば、タレントの活動継続以前に、生活の基盤そのものを脅かす深刻な契約不履行であり、運営への不信感が頂点に達していたとしても不思議ではありません。
3-2. 刺杉あいすさんの「分配金1円も受け取っていない」発言
「絶望です」さんの暴露以前にも、金銭トラブルの兆候はありました。今回卒業する刺杉あいすさん自身も、過去に金銭に関する不安を吐露していた記録が残っています。
2024年3月の「深層組事件簿」(ファンによる活動記録)によれば、刺杉あいすさんは配信終了間際に「運営からグッズ販売の分配金を1円も受け取っていない」と泣きながら暴露した、とされています。当時は「いつものこと」として大きな話題にはならなかったとされますが、グッズのロイヤリティという、タレントにとって重要な収益源が正常に機能していなかった可能性を示唆しています。
3-3. 彼女なぉたさん、数打あたるさん…過去からの未払い疑惑
深層組の金銭トラブル疑惑は、この1〜2年に集中しています。
- 彼女なぉたさん (2025年4月卒業) 2024年11月に加入後、わずか5ヶ月で卒業した彼女なぉたさん(元・第二養子) は、卒業直前に自身のXで「給料振り込むって言ってたのに全然振り込まれてない。マジ終わってる~」と、運営の未払いを明確に示唆する投稿をしていたと報じられています。
- 数打あたるさん (残留メンバー) 2023年9月の事件簿には、メンバーの数打あたるさんの配信に関連して「(デビューから)2ヶ月給料ゼロは可哀想」というファンの意見が記録されています。これは、デビュー直後の新人メンバーに対する給与支払いが滞っていた可能性を示しています。
- なまほしちゃん (残留メンバー) 初期メンバーである三女・なまほしちゃんも、深層組が現在の形になる前の「旧セバス時代」の運営体制において、100万円以上の報酬が未払いになっていることを明かしています。運営体制が変わったとはいえ、金銭に関するルーズな体質が引き継がれているのではないか、という疑念を抱かせます。
3-4. 未払い疑惑と今回の同時卒業の関連性についての考察
今回卒業する3名(従井ノラ、小城夜みるく、刺杉あいす)は、配信や声明において「未払いが原因だ」とは一言も発していません。
しかし、これだけ多くのメンバーや元メンバーから、同時期に金銭トラブルに関する証言や疑惑が噴出している状況は異常です。公式の卒業理由である「方向性の違い」という言葉は、タレントとしての活動方針の違いだけでなく、「タレントに正当な報酬を支払い、安心して活動できる環境を提供する」という運営の根本的な姿勢、その「方向性」の違いを意味していたのではないでしょうか。
特に、従井ノラさんと小城夜みるくさんがIP(キャラクターの権利)を維持したまま独立できた背景について、ファンの間では「未払いだった給与や分配金の代わりに、IPを譲渡(または安価で売却)することで手打ちにしたのではないか」という見方が有力視されています。刺杉あいすさんが活動終了を選んだのも、そうした交渉が不調に終わったか、あるいは金銭問題も含めた運営への心労が、活動継続の意欲そのものを奪ってしまった結果かもしれません。これらはあくまで状況証拠からの推察ですが、単なる「円満卒業」と片付けるには、あまりにも多くの疑惑が積み重なっていると言わざるを得ません。
4. 従井ノラさんの今後の活動はどうなる?

グループ最大の功労者であり、エースとして深層組を牽引してきた従井ノラさん。彼女の「独立」は、グループにとって最大の損失であると同時に、彼女個人のキャリアにとっては新たな飛躍の始まりとなるかもしれません。彼女のプロフィールと過去の活動から、今後の展望を詳細に分析します。
4-1. 「野良の従井ノラ」としてのアカウント継続
最大のポイントは、彼女が引退も転生もせず、「従井ノラ」という名前と姿、そして16万人以上の登録者を持つYouTubeチャンネルをそのまま引き継いで活動を継続することです。これは、彼女が深層組時代に築き上げた莫大な資産(知名度、ファンコミュニティ)を失うことなく、シームレスに次のステージへ移行できることを意味します。
ファンネームである「ノラ組」も、彼女が「野良の従井ノラ」と名乗ることで、より結束力の強いコミュニティとして機能し続けるでしょう。
4-2. プロフィールから見る「個人勢」としての強み
従井ノラさんのプロフィールには、個人勢として成功するための要素が詰まっています。
- 英語力と海外ファン: 彼女はアメリカの深層WEB出身という設定通り英語が堪能で、デビュー当初からVRChatで海外ニキに売名を行うなど、グローバルな活動を展開していました。個人勢となることで、より海外向けのコンテンツやコラボにリソースを割くことが可能になり、さらなるファン層の拡大が期待できます。
- 卓越した企画力: 「クリスマス浣腸配信」 や「尻計測配信」 など、過激でありながらもユーモラスな企画を次々と成功させてきた実績は、彼女の独創的なアイデアの証です。事務所の制約というタガが外れることで、私たちが想像もつかないような「野良の従井ノラ」ならではの企画が生まれるかもしれません。
- 社会的な信用: 文教大学情報学部でゲスト講師を務めた という実績は、単なるVTuberの枠を超えた社会的な信用を示しています。これにより、企業案件や公的なイベントへの出演など、個人勢でありながらも安定した活動基盤を築きやすいという強みがあります。
- ホロライブ愛: 本人が公言している通り、彼女はホロライブの大ファンであり、過去にはオーディションに落ちた経験もネタにしています。個人勢となることで、しがらみなくホロライブの二次創作ゲームをプレイしたり、ホロライブメンバーとの(非公式な)交流が生まれる可能性もゼロではなく、ファンとしては楽しみな要素の一つです。
4-3. 懸念されるリスク
もちろん、個人勢としての独立にはリスクも伴います。これまでは運営(セバスチャン)が担っていたであろうスケジュール管理、経理、技術サポート、外部との交渉、炎上時の防波堤役などを、すべて一人で(あるいは自身でチームを組んで)こなさなければなりません。彼女の持ち味である「配信頻度の高さ」や「企画への集中力」が、これらのバックオフィス業務によって削がれないかが、今後の成功の鍵となりそうです。
5. 刺杉あいすさんの今後の活動はどうなる?
他の2名が「独立」という形で未来への希望を示したのに対し、「活動終了」という道を選んだ刺杉あいすさん。彼女の決断の背景には何があったのでしょうか。
5-1. 11月末での完全な活動終了
刺杉あいすさん(@SashisugiAisu)は、2025年11月末をもってVTuberとしての活動を完全に終了します。公式発表によれば、YouTubeチャンネルは最終配信後にアーカイブの一部が非公開となり、pixivFANBOXやTwitch、その他のSNSも11月末で終了(閉鎖)となる予定です。
これは、彼女が「刺杉あいす」として築き上げてきた2年8ヶ月のキャリアを、彼女自身の意志で閉じることを意味します。ファンにとっては、彼女の過去の配信アーカイブさえも見られなくなる可能性があり、非常に辛い決断と言えます。
5-2. 彼女が「独立」を選ばなかった理由の考察
なぜ、従井ノラさんや小城夜みるくさんのように、IPを引き継いで個人勢として活動する道を選ばなかったのでしょうか。これについては本人の口から語られておらず、すべては推測の域を出ませんが、いくつかの可能性が考えられます。
- 心身の疲弊: 刺杉あいすさんは、ホラーゲーム実況をメインに活動しており、これは精神的に大きな負荷がかかります。加えて、前述の「分配金未払い」疑惑 や、酔った勢いでの「ゲロ凸」 など、公私にわたるストレスが蓄積していた可能性は否定できません。個人勢として活動を継続する気力そのものが残っていなかった、という見方です。
- IP譲渡(買取)の条件不一致: もしかすると、彼女も個人勢としての独立を模索したものの、運営側との間でIP譲渡の条件(金銭的なものか、あるいは権利関係か)が折り合わなかった可能性も考えられます。
- 別のキャリアへの専念: ネット上では、彼女が「公然の秘密」としてVTuber以外の活動も並行していたのではないか、という憶測があります。もしそれが事実であれば、VTuber活動を終了し、そちらのキャリアに専念するという選択は合理的です。ただし、これは何の確証もない噂話に過ぎません。
いずれにせよ、11月26日の卒業証書授与式、そして11月中に行われる予定の最終配信が、彼女の言葉を聞く最後の機会となるでしょう。
6. 小城夜みるくさんの今後の活動はどうなる?
「インターネット赤ちゃん」でありながら、鋭い社会批評やクリエイティブな才能を見せてきた小城夜みるくさん。彼女の「独立」は、彼女のポテンシャルを最大限に解放するきっかけになるかもしれません。
6-1. クリエイターとしての活動本格化
小城夜みるくさんの最大の武器は、そのクリエイティブ能力です。深層組在籍中にも、自作のショート動画が100万再生を記録したり、自力で3Dモデルを制作するなど、その才能の片鱗を見せていました。
個人勢となることで、グループ活動や定期配信のノルマ(があったとして)から解放され、より多くの時間を「作品作り」に費やすことが可能になります。彼女の独特な世界観が反映されたオリジナルMV、自作3Dモデルを駆使したショートアニメ、あるいは彼女が得意とする「思想の強い」雑談をテーマにした映像作品など、配信者の枠を超えたクリエイターとしての活動が本格化することが期待されます。
6-2. 「小城夜みるくワールド」の深化
彼女もまた、従井ノラさんと同様に、現在のキャラクター(ガワ)とアカウントを引き継いでの活動継続となります。彼女の活動の魅力は、「赤ちゃん(RP)」と「達観した大人(思想)」のギャップにあります。個人勢となることで、運営の意向やコンプライアンスを気にすることなく、より純度の高い「小城夜みるくワールド」を展開できるようになるでしょう。
過去には、前世バレ騒動を「開き直りツイキャス」で乗り切った ほどの胆力とユーモアセンスを持つ彼女ですから、個人勢として直面するであろう様々な困難も、彼女らしいアクロバティックな方法で乗り越えていくに違いありません。
7. 深層組エース卒業で崩壊の危機? 潰れる可能性の徹底分析
「従井ノラ、刺杉あいす、小城夜みるく」という、グループの顔であり、収益の柱であった3名の同時離脱。これは、深層組が「崩壊の危機」に瀕している、あるいは「潰れる」一歩手前であることを示す、極めて深刻な事態です。
7-1. 死屍累々、2024年からの悪夢の卒業ラッシュ
今回の3名同時卒業がいかに異常事態であるかは、この1年間の離脱メンバーを見れば一目瞭然です。主力級のメンバーが、まるで沈む船から逃げ出すかのように次々とグループを去っています。
- 2024年12月31日: 寧々丸さん 卒業 (第一養子として加入した人気メンバー。Twitchストリーマーとして成功し、個人勢として独立)
- 2025年4月16日: 彼女なぉたさん 卒業 (第二養子として加入後、わずか5ヶ月で卒業。前述の「給料未払い」示唆ツイートあり)
- 2025年5月31日: わからせ ちょろさん 卒業 (深層春組の人気メンバー。「確執のある家族からイベントやロケで物理的妨害を受ける懸念」という異例の理由で活動終了)
- 2025年10月31日: 絶望ですさん 卒業 (ギャンブル配信規制が公式理由だが、前述の「運営未払い」暴露あり)
- 2025年11月30日(予定): 従井ノラさん、刺杉あいすさん、小城夜みるくさん 卒業
この1年間で、寧々丸、わからせちょろ、従井ノラ、刺杉あいす、小城夜みるくと、グループの知名度と人気を支えてきたタレントのほとんどが離脱したことになります。これはもはや「メンバーの入れ替え」ではなく、「組織の解体」に近い状態です。
7-2. 決定打となったか? 2025年6月「一斉BAN事件」の深刻度
この卒業ドミノの決定打となった可能性が高いのが、2025年6月13日に発生した「YouTubeチャンネル一斉BAN(利用停止)事件」です。
この事件では、従井ノラさんを含む深層組メンバーのチャンネル9つ以上が、ほぼ同時にYouTubeから停止させられました。理由は「第三者による著作権侵害の申し立てを複数回受けているアカウントにリンクされているため」 というものでした。
これは、メンバー自身が直接違反を犯したのではなく、運営が管理する別のアカウント(関連グループ「天獄組」の著作権侵害が原因と強く噂されています)に「関連チャンネル」として巻き込まれた、いわば「連座制」によるBANでした。
タレントにとって、活動の基盤であり収益源であるYouTubeチャンネルが、自らの非ではなく「運営の管理不備」によって突然停止させられるという事態は、計り知れない恐怖と運営への不信感を抱かせたはずです。約半月後にチャンネルは復活したものの、この事件が、メンバーたちに「この運営の下では安心して活動できない」と独立・離脱を決意させる最後の一押しになった可能性は極めて高いと分析されます。
7-3. 残留メンバーとグループの今後:「潰れる」可能性の分析
主力をほぼ全て失った深層組は、今後どうなるのでしょうか。2025年11月現在、グループには創設者であるDeepWebUnderground(DWU)さん(ただし2023年12月から長期休養中)、初期メンバーのなまほしちゃん、Twitchをメインに活動する息根とめるさん、そして「深層春組」の数打あたるさん、甘神すうさん、飛出ぴょこらさん などが残留しています。
現時点で運営から「グループ解散」の発表はありません。しかし、収益の大半を占めていたであろう従井ノラさんをはじめとする主力3名の離脱は、運営の資金繰りに致命的なダメージを与える可能性があります。新たなスターを育成するにも時間と資金が必要ですが、度重なるトラブルと卒業ラッシュで「問題のある事務所」というイメージが定着してしまった今、優秀な新人が集まるとも考えにくい状況です。
残留メンバーの奮闘次第ではありますが、グループの規模は大幅に縮小せざるを得ず、実質的な「崩壊」状態、あるいは「潰れる」一歩手前の危機的状況にあることは間違いないでしょう。
8. 深層組とホロライブの複雑な関係性:愛憎と炎上
深層組を語る上で、奇妙な形で常につきまとうのが、業界最大手「ホロライブ」の存在です。両グループ間には、リスペクトと深刻なトラブルが混在する、非常に複雑な関係性があります。
8-1. 従井ノラの「ホロライブ愛」とオーディション落ちの過去
ポジティブな側面としては、今回卒業する従井ノラさんの「ホロライブ愛」が挙げられます。彼女はホロライブの大ファンであることを公言しており、過去にホロライブのオーディションに応募し、面接で落選した経験があることを自らネタにしています。
2023年5月には、ホロライブの二次創作ゲーム『Holocure(ホロキュア)』を、ニコニコ生放送の公式番組「従井ノラのひとりホロフェス」として実況プレイするという、異例の「コラボ」も実現しています。これは、彼女のホロライブへのリスペクトが、二次創作という形ではありながらも、公式に認められた瞬間でした。
8-2. 関連グループ「天獄組」による最悪の誹謗中傷事件
一方で、深層組運営はホロライブに対して、VTuber業界史上でも稀に見る深刻な加害行為を行っています。
2025年1月、深層組の関連(兄弟)グループとして運営されていた男性VTuberグループ「天獄組」のメンバー・難波ワンさんが、「2025年にVTuber界隈で起きそうな事を予想する」と題した動画を投稿しました。しかし、その内容は予測とは名ばかりの、特定のホロライブ所属タレント(さくらみこさん、夏色まつりさんなど)に対する悪質な誹謗中傷でした。「ホロライブメンバーが薬物で逮捕される」といった、名誉毀損に該当しうる虚偽の情報を流布したのです。
この動画は瞬く間に大炎上し、ホロライブファンだけでなく、VTuber業界全体から凄まじい批判が巻き起こりました。事態を重く見た深層組運営は、謝罪するどころか、天獄組の公式Xアカウントのフォローを解除するという「トカゲの尻尾切り」のような対応を取り、さらに火に油を注ぎました。この事件により、深層組運営のリスク管理能力の欠如と倫理観の低さが露呈しました。
8-3. 息根とめる「はあちゃま深層組適正」発言の波紋

記憶に新しいところでは、2025年10月29日、ホロライブの赤井はあとさんが精神的な疲弊により感情を吐露する配信を行った際、深層組の息根とめるさんが自身のXに「はあちゃま深層組適正高すぎて草」とポストしました。
この投稿は100万件以上表示されるなど大きな注目を集め、「他人の心の苦しみを面白がるのか」「不謹慎だ」と批判が殺到。一方で、「深層組のアングラな雰囲気なら受け入れられる」という擁護もあり、物議を醸しました。これは、深層組の「破天荒」なスタイルが、大手グループのファン層の倫理観としばしば摩擦を起こすことを象徴する出来事でした。
8-4. 関係性の総括
深層組とホロライブ運営(カバー株式会社)の間に、公式な業務提携や資本関係は一切ありません。両者の関係は、「タレント個人(従井ノラさん)のリスペクト」と、「運営(天獄組)による深刻な加害行為」、そして「タレント(息根とめるさん)の不謹慎な言動」という、ポジティブとネガティブが混在した、極めて複雑で一方的なものです。
9. 深層組3名卒業に対するネット上の詳細な反応
エース格3名の同時卒業という衝撃的な発表を受け、X(旧Twitter)や各種掲示板、まとめサイトは、ファンの様々な感情で溢れかえりました。その反応は、大きく「悲嘆・驚愕」「運営批判・憶測」「未来への応援」の3つに分類されます。
9-1. 驚きと悲嘆、そして「崩壊」への実感
最も多く見られたのは、やはり突然の発表に対する驚きと、グループの「終わり」を予感させる事態への悲しみの声です。
- 「深層組のエース3人が抜けるのは痛すぎる。箱として大丈夫なのか?」
- 「刺杉あいす先生が活動終了なのが一番ショック。もうあのホラゲ実況が見られないなんて…」
- 「従井ノラ、小城夜みるく、刺杉あいす同時卒業って…事実上の解散じゃないか?」
- 「Yahoo!リアルタイム検索でも『ファン騒然』ってまとめられてて、本当に一大事なんだと実感した」
- 「寧々丸が辞めた時から嫌な予感はしてたけど、まさかノラくんまで辞めるとは…」
- 「残ったメンバーが可哀想すぎる。深層組、もう潰れるんじゃないか?」
特に、深層組の顔であった従井ノラさんの離脱を、グループの「崩壊」と結びつける意見が多数を占めました。
9-2. 運営体制への不信感と未払い問題への言及
驚きと同時に噴出したのが、深層組運営(セバス長)に対する積年の不信感と、今回の卒業理由に関する憶測です。
- 「また卒業か。この1年で主力級が何人辞めてるんだ。明らかに運営がおかしい」
- 「やっぱり『絶望です』の暴露は本当だったんだな。未払いが常態化してたんだろう」
- 「給料未払いとか問題になってたからかな」
- 「『円満卒業』をアピールしてるけど、IP(ガワ)を引き継げるのは、未払いだった給料の代わりの手切れ金(現物支給)なんじゃないか?」
- 「YouTubeの一斉BANといい、天獄組の炎上といい、運営の管理がガバガバすぎる。タレントが逃げ出すのも当然」
- 「独立する2人の配信、どこか暗かった。円満じゃない雰囲気だった」
公式発表の「方向性の違い」という言葉を信じるファンは少なく、過去の運営の不手際(特に未払い疑惑とBAN事件)が根本原因であると結論づける声が支配的でした。
9-3. 個人勢移行への期待と活動終了への惜別
絶望的な状況の中でも、未来に向けたポジティブな反応も多く見られました。特に、個人勢として活動を継続する2名への応援メッセージが目立ちます。
- 「独立おめでとう! 個人勢になっても絶対に応援し続ける」
- 「従井ノラ、個人勢になるのか! これでさらに自由な配信が見れるなら楽しみ」
- 「魂にファンがつく時代。運営が演者を人として見て独立を提案したのは素晴らしい」
- 「小城夜みるくちゃんがガワもアカウントも引き継げるのは良かった。これからもクリエイティブな活動を楽しみにしてる」
- 「刺杉先生、2年8ヶ月本当にお疲れ様でした。ゆっくり休んで、次の道でも頑張ってください」
このように、ファンの反応は「グループの終焉への悲嘆」と、「タレント個人の未来への希望」という、二つの相反する感情が複雑に入り混じったものとなっています。
10. 結論:深層組の岐路と個人勢として再出発するメンバーの未来
今回の従井ノラさん、刺杉あいすさん、小城夜みるくさんの3名同時卒業は、VTuberグループ「深層組」にとって、グループ結成以来の最大の試練であり、事実上の「崩壊」の始まりとも言える重大な岐路に立たされたことを意味します。
公式の卒業理由は「方向性の違い」とされていますが、その背景には、元メンバー「絶望です」さんや刺杉あいすさん自身が過去に言及した「グッズ分配金の未払い」疑惑、他の元メンバーが示唆した「給与未払い」疑惑など、運営の金銭トラブルやマネジメント体制への根深い不信感があった可能性が、ネット上の情報や過去の経緯から強く推察されます。
この1年間で主力メンバー6名が次々と離脱するという異常事態は、タレントが安心して活動できる環境を提供できていなかった運営の責任が問われるべき事態です。特に2025年6月の一斉BAN事件は、運営の管理不備がタレントの活動基盤を直接脅かした決定的な出来事であった可能性が高いでしょう。
今後の活動として、グループのエースだった従井ノラさんと、クリエイターとして評価の高かった小城夜みるくさんは、幸いにもキャラクターやアカウントを引き継ぐ形で「個人勢」として再スタートを切ります。これは、未払い疑惑の代償としてIPが譲渡された可能性も否定できませんが、ファンにとっては引き続き彼女たちを応援できる道が残されました。
一方で、刺杉あいすさんは2025年11月末をもってVTuber活動を完全に終了します。彼女の決断は、個人で活動を続けることのリスクや心労、あるいは運営との交渉決裂など、様々な要因が複合した結果であると推察されます。
エースを含む主力3名を同時に失った「深層組」は、グループ「崩壊の危機」に瀕しています。残留メンバーはいるものの、グループの収益と知名度の大半を失った今、「潰れる」ことなくグループを立て直すのは極めて困難な道となるでしょう。関連グループ「天獄組」のホロライブ誹謗中傷事件 など、度重なる運営の不手際が招いた、必然的な結果とも言えるかもしれません。
ネット上のファンは、卒業するメンバーの未来を応援する声と、グループの今後を憂う声、そして運営体制への厳しい批判の声を同時に上げており、この歴史的な転換点を複雑な思いで見守っています。


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