中居正広の反論お礼メールに渡邊渚が大激怒した理由はなぜ?文春が報じた怒髪天の内容と付き合ってた説の真相解明

渡邊渚 出典:公式Instagram
渡邊渚 出典:公式Instagram

元SMAPのリーダーとして絶大な人気を誇った中居正広さんと、元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さん(記事中ではX子さん、女性Aと表記されることもあります)との間で起きたとされるトラブルは、2025年に入ってもなお、波紋を広げ続けています。特に、中居正広さん側が提示したとされる「お礼メール」を根拠とした反論に対し、渡邊渚さん側が「二次加害」であると強く反発するなど、両者の主張は平行線を辿っています。

さらに、一部で囁かれる「二人は付き合っていたのではないか」という憶測やデマ情報も飛び交い、事態は複雑な様相を呈しています。一体、中居正広さんは「週刊文春」などの報道や自身の反論で何を語り、渡邊渚さんは何にそれほどまでに怒りを感じているのでしょうか?そして、二人が過去に交際していたという説は真実なのでしょうか?

この記事を読むことで、以下の点が明らかになります

  • 中居正広さん側が主張する「お礼メール」を根拠とした反論の具体的な内容と、それがいつ、どのような経緯で出てきたのか。
  • なぜ「中居正広さんと渡邊渚さんが付き合っていた」というデマや憶測が広まったのか、その発端や背景。
  • 中居正広さんの反論に対し、渡邊渚さん側が「二次加害」とまで表現して激怒している理由とその詳細な主張。
  • 渡邊渚さんが中居正広さんに対して抱いていたとされる感情や、事件後に受けたとされる深刻な影響。
  • 一連の騒動における第三者委員会の報告内容や、橋下徹さんをはじめとする関係者の発言、メディアの論調。

この記事では、複数の報道や関係者の発言を丹念に追い、現在までに明らかになっている情報を時系列に沿って整理し、中居正広さんのお礼メール反論の全貌、それに伴う渡邊渚さんの怒りの理由、そして巷で囁かれる「付き合っていた説」の真相について、可能な限り詳細に、そして多角的に解説していきます。

1. 中居正広さんのお礼メール反論とは一体何だったのか?

このセクションでは、中居正広さん側から提示された「お礼メール」に関する反論の詳細と、その背景にあるフジテレビ第三者委員会の報告書との関連性、そしてこの反論がいつ、どのような形で公にされたのかを深掘りします。中居正広さんが渡邊渚さんとの関係性を示すものとして主張したメールの内容や、それが「業務の延長線上ではなかった」とする根拠について、具体的な報道内容を元に解説していきます。

2025年に入り、中居正広さんと元フジテレビアナウンサー渡邊渚さんの間で起きたとされるトラブルに関する報道が再び熱を帯びています。特に注目されたのが、中居正広さん側の代理人弁護士が2025年5月30日に公表したとされる反論文書です。この文書では、フジテレビなどが設置した第三者委員会が2025年3月31日に公表した調査報告書の内容に対し、異議を唱えるものでした。第三者委員会の報告書では、2023年6月2日に中居正広さんと渡邊渚さんの間で起きたとされるトラブルについて、「業務の延長線上に起きた性暴力」と認定していました。これに対し、中居正広さん側は真っ向から反論したのです。

中居正広さん側の反論の核心の一つが、渡邊渚さんとの間に「雇用・指揮監督関係や、上下の業務的権限関係は存在しませんでした」という主張でした。さらに、両者には複数回の会食の機会があり、「中居氏と彼女は家族やプライベートの出来事に関して様々なやりとりもあり、メールで『勇気づけられた』等のお礼をもらうような関係でもありました」と述べ、二人が業務を超えた親密な関係であったことを示唆しました。この「お礼メール」の存在が、トラブルは業務の延長線上ではなく、また渡邊渚さんが中居正広さんに対して心を許していたかのような印象を与える根拠として提示されたのです。

この反論は、第三者委員会の報告書で「両者の間には圧倒的な権力関係が存在していた」との認定や、渡邊渚さんが中居正広さんを「取引先みたいな存在」と述べていたとされる点とは大きく食い違うものでした。中居正広さん側は、第三者委員会の報告書が「性暴力」という言葉で断罪したことは「重大な人権侵害」であり、「愕然とした」「驚愕だった」と強い不快感を示しました。

1-1. 中居正広さん側の反論はいつ、どのように出されたのか?その経緯を追う

中居正広さん側の「お礼メール」を含む反論が公になったのは、2025年5月の一連の動きの中でのことでした。まず、2025年3月31日にフジテレビの第三者委員会が調査報告書を公表し、中居正広さんによる「性暴力」を認定しました。これに対し、約1ヶ月半後の2025年5月12日、中居正広さん側の代理人弁護士らが、この認定を不服として証拠開示などを求める文書を発表しました。これが、中居正広さん側からの本格的な反論の始まりと言えます。

その後、第三者委員会は2025年5月22日に「(証拠は)開示しない」との回答を示しました。しかし、中居正広さん側はこれに納得せず、翌23日には「到底承服いたしかねます」として中居正広さんの音声データ開示を要求。そして、2025年5月30日に再度、証拠の開示などを求める文書を発表しました。この5月30日の文書において、前述した「お礼メール」の存在や渡邊渚さんとの関係性についての詳細な主張が展開されたのです。「ピンズバNEWS」などの報道によると、この文書では「中居氏と彼女は家族やプライベートの出来事に関して様々なやりとりもあり、メールで『勇気づけられた』等のお礼をもらうような関係でもありました」と具体的に言及されています。この一連のやり取りは、まさに中居正広さん側と第三者委員会の間での「応酬」と言える状況でした。

1-2. 中居正広さん側が「業務の延長線上ではない」と主張する根拠は何だったのか?

中居正広さん側が、渡邊渚さんとの間に起きたとされるトラブルは「業務の延長線上ではない」と主張する主な根拠は、両者の間に「雇用・指揮監督関係や、上下の業務的権限関係は存在しなかった」という点です。2025年5月30日に公表された文書では、この点を明確に主張しています。つまり、中居正広さんはフジテレビの職員ではなく、渡邊渚さんの上司でもないため、業務命令として何かを強制できる立場にはなかった、という論理です。

さらに、この主張を補強するために持ち出されたのが、前述の「お礼メール」を含むプライベートなやり取りの存在でした。「複数回の会食の機会」や「家族やプライベートの出来事に関する様々なやりとり」があったことを強調することで、二人の関係が単なる仕事上の付き合いに留まらず、個人的な親密さを含んでいたと印象づけようとしたと考えられます。これにより、第三者委員会が認定した「圧倒的な権力関係」という構図を否定し、あくまで対等な個人間の関係性の中で起きた出来事である、という方向に議論を導こうとした意図がうかがえます。しかし、この主張に対しては、多くの専門家やメディアから疑問の声が上がっています。例えば、「女性自身」の記事(2025年6月4日配信)では、テレビ局関係者のコメントとして、「お礼のメールは社会人のマナーとして“社交辞令”で送る人も多く、当時の中居氏がフジテレビにとって“超重要タレント”であり、そんな立場の人に対してはなおさら丁寧に接するのが一般的でしょう」と指摘されています。この点は、後ほど渡邊渚さん側の反応や専門家の意見と共に詳しく見ていきます。

1-3. 「お礼メール」の存在は、渡邊渚さんとの親密さを示す決定的な証拠なのか?

中居正広さん側が提示した「お礼メール」は、渡邊渚さんとの間に業務を超えた親密な関係があったことの証拠として主張されました。しかし、この「お礼メール」が本当に二人の親密さを示す決定的な証拠と言えるのかについては、多くの疑問の声が上がっています。2025年6月4日付の「女性自身」の記事では、この点について辛辣な意見が紹介されています。例えば、SNS上では「女からお礼メールもらったくらいで俺に好意があるんだな、とかとにかくキモい思考やめようよ?」「お礼メールにはお礼以上の意図はないが正解じゃない?そこに好意だの特別な感情だのがあると思い込む身勝手な妄想力に問題がある」といった、中居正広さん側の解釈を批判する声が多数見られると報じられています。

また、同記事ではテレビ局関係者のコメントとして、中居正広さんがフジテレビにとって「超重要タレント」であった立場を考慮すれば、渡邊渚さんが丁寧な対応をするのは当然であり、お礼のメールも社交辞令の範囲内である可能性が高いと指摘されています。さらに、「ピンズバNEWS」(2025年6月3日配信)は、第三者委員会の報告書に記載された、渡邊渚さんが中居正広さんに自身の苦しい状況(摂食障害、鬱での入院、仕事への影響、経済的困窮など)をショートメールで伝えていたという事実を挙げ、二人の関係が決して中居正広さん側が主張するような良好なものではなかった可能性を示唆しています。中居正広さんがこの「お礼メール」をどのような文脈で、どのような意図を持って「親密さの証拠」として提示したのか、その真意は計りかねますが、少なくとも客観的に見て、これをもって渡邊渚さんが中居正広さんに特別な好意を抱いていたと断定するのは難しいと言わざるを得ません。むしろ、このような主張自体が、渡邊渚さん側が指摘する「二次加害」に繋がりかねない危うさを孕んでいるとの見方もできるでしょう。

2. 中居正広さんと渡邊渚さんが付き合っていたというデマ流布の真相とは?

このセクションでは、中居正広さんと渡邊渚さんが過去に交際していたのではないかという憶測やデマが、なぜ、どのようにして広まったのかを検証します。特に、弁護士の橋下徹さんの「失恋事案」という発言がどのような影響を与えたのか、そして渡邊渚さん側はこれらのデマに対してどのように反論しているのかを、具体的な報道内容に基づいて明らかにします。果たして「付き合っていた説」に信憑性はあるのでしょうか。

中居正広さんと渡邊渚さんのトラブルが報じられる中で、一部のネット上やメディアで「二人は実は付き合っていたのではないか」「渡邊渚さんが失恋の腹いせに中居正広さんを告発したのではないか」といった憶測やデマが流れました。これらの情報は、渡邊渚さんをさらに苦しめる結果となり、彼女自身や代理人弁護士が明確に否定する事態にまで発展しています。では、なぜこのようなデマが広まることになったのでしょうか。その背景には、いくつかの要因が考えられます。

2-1. 「失恋事案」発言はどこから?橋下徹さんの影響力を検証する

「中居正広さんと渡邊渚さんが付き合っていた」というデマや、「失恋が原因でトラブルになった」という見方が広まる大きなきっかけの一つとなったのが、弁護士であり元大阪府知事・元大阪市長の橋下徹さんの発言です。橋下徹さんは、2025年5月14日放送のカンテレ「旬感LIVEとれたてっ!」や、自身のX(旧Twitter)への投稿(2025年5月19日に週刊文春への回答文書を全文公開)などで、この問題に言及しました。特に注目されたのが、「いわゆる失恋事案においても、後に意に反していたと相手方女性から主張されただけで社会的抹殺にも等しい最も厳しい制裁が加えられることにもなりかねない」という部分です。この「失恋事案」という言葉が独り歩きし、ネット上では「渡邊渚さんは中居正広さんに失恋し、その末に彼を貶めようとしたのではないか」「婚活に失敗した腹いせではないか」といった、根拠のない誹謗中傷が数多く見られるようになったと、「週刊文春」の記事(2025年6月4日配信)は報じています。

橋下徹さん自身は、中居正広さんの代理人弁護士以外の関係者から話を聞き、中居正広さんの言い分を把握した上で、「性暴力にはあたらないという結論になった」と述べています。そして、「僕の把握している事実が世間に公となれば、性暴力と評価するかどうかはともかく、今中居氏が受けている社会的制裁があまりにも酷いもので誹謗中傷にもあたると感じる人が多く増えるものと確信しております」とも発言しており、中居正広さんを擁護する立場を鮮明にしています。しかし、この「失恋事案」という表現は、渡邊渚さん側の主張とは真っ向から対立するものであり、結果的に彼女への二次加害を助長したとの批判も少なくありません。

2-2. ネット上で拡散された「美人局説」などの悪質なデマとその影響は?

橋下徹さんの「失恋事案」発言に加え、ネット上ではさらに悪質なデマも拡散されました。「MAG2NEWS」の記事(2025年6月2日配信「中居正広の“証拠メール”は説得力ゼロ!渡邊渚も震えた「おぢアタック」の問題点とは?」)によると、2025年5月26日には、ある有名インフルエンサーが「渡邊氏は交際相手のアーティストY氏から“これは金になる!”とそそのかされて中居氏をハメた」とする、根拠不明の「美人局説」をSNSに投稿したと報じられています。このような悪意のあるデマは、渡邊渚さんの人格をおとしめ、事件の本質から目を逸らさせる効果を狙ったものと考えられます。

これらのデマや憶測は、渡邊渚さんにとって計り知れない精神的苦痛を与えたことは想像に難くありません。「週刊文春」の記事(2025年6月4日配信)では、渡邊渚さんが極めて親しい友人に「橋下徹さんや古市憲寿さんは私や私の代理人に確認もせず、“加害者”側の発言を一方的に信じている。加害者側から聞いた話を事実だと思い込んで社会に言い触らしています。声が大きいから信じる人も一定数いる。“失恋事案”発言が独り歩きして、いまだ誹謗中傷や脅迫が止みません」と苦悩を打ち明けていたとされています。このように、影響力のある人物の発言や、匿名性の高いネット空間での無責任な情報の拡散が、被害者をさらに追い詰めるという深刻な問題が浮き彫りになっています。

2-3. 渡邊渚さん側は「付き合っていた説」をどう否定しているのか?

「付き合っていた」「失恋事案だった」というデマや憶測に対し、渡邊渚さん側は一貫して、そして明確に否定しています。「週刊文春」の記事(2025年6月4日配信)によれば、渡邊渚さんは前述の友人に「私と加害者が恋愛関係にあったというのは、絶対にありえない話。自分の父親と同世代の男性に恋愛感情を抱いたり、性行為をしたいと思うことなど1ミリもありません。好意を持ったことなどない」と激しい怒りを込めて語ったとされています。この言葉からは、デマによって自身の尊厳が傷つけられていることへの強い憤りが感じられます。

また、同記事では、渡邊渚さんがフジテレビ在籍中の2023年10月頃、社内で「(渡邊渚さんは)中居さんと交際していた」という噂が流れた際にも、「ありえない。私にとって中居さんは取引先みたいな存在」と一蹴していたという友人の証言も紹介されています。さらに、示談書の内容も「失恋事案」説を否定する根拠となり得ます。示談書には「今後、X子さんは中居氏に刑事罰を求めない」という旨の記載があったとされており、司法関係者は「仮に“失恋事案”であれば、その一文は不必要。少なくとも中居氏は事態の深刻さを認識し、事件化を回避したかったと見るのが自然でしょう」と指摘しています。これらのことから、渡邊渚さん側が一貫して中居正広さんとの交際関係や恋愛感情の存在を否定しており、むしろ業務上の関係性の中で起きた深刻な事案として捉えていることが明確にわかります。「付き合っていた説」や「失恋事案説」は、渡邊渚さん側の主張や客観的な状況証拠とは大きくかけ離れた、根拠のない憶測に過ぎないと言えるでしょう。

3. 渡邊渚さんが中居正広さんの反論に激怒しているのはなぜか?

このセクションでは、中居正広さん側の「お礼メール」を根拠とした反論に対し、渡邊渚さん側がなぜ「二次加害」とまで表現して強く反発し、激怒しているのか、その理由を深掘りします。渡邊渚さんの代理人弁護士の声明や、彼女自身が語ったとされる心境、そして専門家による中居正広さん側の反論に対する分析などを通じて、渡邊渚さんの怒りの背景に迫ります。

中居正広さん側の代理人弁護士が2025年5月30日に公表した、いわゆる「お礼メール」の存在などを根拠とした反論文書に対し、渡邊渚さん側は即座に、そして極めて強い言葉で抗議しました。渡邊渚さんの代理人弁護士は、中居正広さん側の主張を「事実と異なるものであり、看過できない」とし、「中居氏がこのような言及を行ったことは、女性に対するさらなる加害(二次加害)に他ならない」と猛烈に非難しました。この「二次加害」という言葉には、渡邊渚さんの絶望と深い憤りが凝縮されていると言えるでしょう。では、具体的に何が渡邊渚さんをこれほどまでに怒らせたのでしょうか。

3-1. 渡邊渚さんの代理人弁護士が指摘する「二次加害」とは具体的に何か?

渡邊渚さんの代理人弁護士が「二次加害」と指摘したのは、中居正広さん側の反論文書の内容そのものです。特に問題視されたのは、中居正広さん側が「中居氏と彼女は家族やプライベートの出来事に関して様々なやりとりもあり、メールで『勇気づけられた』等のお礼をもらうような関係でもありました」と主張した部分でしょう。これは、渡邊渚さんが中居正広さんに対して個人的な親密さを感じていたかのような印象操作であり、事件の本質を歪め、被害者である渡邊渚さんに責任の一端があるかのように示唆するものです。「週刊文春」の記事(2025年6月4日配信)では、この中居正広さん側の主張に対し、渡邊渚さんの代理人弁護士が「事実と異なるものであり、看過できない」と明確に否定し、「中居氏がこのような言及を行ったことは、女性に対するさらなる加害(二次加害)に他ならない」と強く抗議したと報じられています。

性暴力問題に詳しい佃克彦弁護士は、「週刊文春」の同記事において、中居正広さん側の「雇用・指揮監督関係や、上下の業務的権限関係は存在しませんでした」という主張について、「ここで重要なのは事実上の力関係であるのに、当該文書は法律上、制度上の話にすり替えています。また、圧倒的な立場の違いが存在する中で、プライベートなやり取りやお礼のメールがあったからといって上下の力関係がなかったことにはなりません」と疑問を呈しています。つまり、中居正広さん側の主張は、 форма的な関係性のみを捉え、実質的な力関係や、それによって生じうる心理的な圧力を無視しているという指摘です。このような主張が公にされること自体が、被害を受けた渡邊渚さんにとっては、再び精神的な苦痛を強いる「二次加害」に他ならないと、渡邊渚さん側は考えているのです。

3-2. 「いつまで二次加害が続くのか」渡邊渚さんの悲痛な叫びとは?

中居正広さん側の反論は、渡邊渚さんに計り知れない精神的ダメージを与えたようです。「週刊文春」の記事(2025年6月4日配信)によると、中居正広さん側の反論文書が公表された後、渡邊渚さんは前出の友人に「いつまで二次加害が続くのでしょうか。これ以上続くなら、誰かと恋愛することも、結婚することもできなくなってしまう」と、悲痛な心境を書き綴ったとされています。この言葉からは、終わりの見えない誹謗中傷や、事実と異なる主張によって自身の人生設計までもが脅かされていることへの深い絶望感が伝わってきます。

渡邊渚さんは、事件当初から「世間に“被害者”と認識されたくなかった」と語っていたとされますが、報道によって事態が公になり、さらに中居正広さん側からの反論や、橋下徹さんのような影響力のある人物による「失恋事案」といった発言、ネット上での心ない憶測やデマによって、繰り返し傷つけられています。彼女が「私のことを『メンヘラだった』とか『精神的に不安定だから嘘をついている』と言ってくる人もいます。ずっとやるせない気持ちです。私には嘘をつくメリットが全くないのに」と葛藤を明かしていたことからも、いかに彼女が追い詰められているかがうかがえます。このような状況下で、さらに中居正広さん側から「お礼メール」といった部分的な情報を切り取って親密さを主張されることは、まさに傷口に塩を塗るような行為であり、彼女の怒りと絶望を増幅させる以外の何物でもなかったでしょう。

3-3. 専門家から見た中居正広さん側の反論の問題点とは何か?

中居正広さん側の反論文書については、複数の法律専門家からも厳しい目が向けられています。「週刊文春」の記事(2025年6月4日配信)で、元テレビ朝日法務部長の西脇亨輔弁護士は、中居正広さん側の反論文書を「全体的に雑な印象を受けた」と評価しています。具体的には、資料開示を求める根拠として「中居氏の人権救済のため」と記しながらも、どの人権がどのように侵害されたのかという具体的な法的根拠が欠けている点を指摘。一方で「愕然とした」「だまし討ち」といった刺激的な言葉が多用されており、「『中居氏は可哀想』という印象作りと思われる面や、女性側に対する心理的な圧力の意図も透けて見える」と分析しています。

さらに西脇弁護士は、中居正広さん側が第三者委員会のWHO基準の引用を批判している点についても、WHO報告書の原文の一部を意図的に「切り抜いて」主張しており、報告書全体の趣旨を歪めている可能性を指摘しています。「性暴力は国際的に深刻な問題で、我が国の内閣府もWHOと同様の考えをとっているので、第三者委がその定義を使うことには何も問題ありません」と述べており、中居正広さん側の主張の正当性に疑問を投げかけています。また、「女性自身」の記事(2025年6月4日配信)では、テレビ局関係者が、中居正広さんが渡邊渚さんを誘い出す際に「事前に他のメンバーを誘っていること、店を探していることをメールで伝えていたが、第三者委員会のヒアリングに対しそのような行動を取った事実はなかったと説明している」という報告書の内容に触れ、「あくまでも女性Aとの信頼関係が築けていたと自負しているのなら、“だまし討ち”のような誘い方で2人きりのシチュエーションを作ったことに関する説明が必要ではないでしょうか」と、中居正広さん側の説明責任の欠如を指摘しています。これらの専門家や関係者の意見は、中居正広さん側の反論が、論理的な整合性や客観性に欠ける部分があり、むしろ感情的で一方的な主張に終始しているという印象を強めています。このような反論が、渡邊渚さん側の怒りを買うのは当然と言えるかもしれません。

4. 渡邊渚さんから見た中居正広さんとは、どのような存在だったのか?

このセクションでは、渡邊渚さんが中居正広さんに対してどのような感情を抱き、どのような関係性だと認識していたのかを、彼女自身の言葉や行動、そして第三者委員会の報告書などから探ります。事件発覚前後の彼女の言動や心境の変化、そして中居正広さんからのメールに対する反応など、渡邊渚さんの視点から見た中居正広さんの人物像に迫ります。

一連の騒動において、中居正広さん側は渡邊渚さんとの間に「親密な関係」があったかのように主張していますが、渡邊渚さん側の認識はこれとは大きく異なります。第三者委員会の報告書や、渡邊渚さんが親しい友人に語ったとされる内容からは、彼女が中居正広さんに対して抱いていた感情や、二人の関係性についての彼女自身の認識が浮かび上がってきます。それは、決して恋愛感情や親密さを伴うものではなく、むしろ力関係の存在する業務上の相手として、細心の注意を払って接していた様子がうかがえます。

4-1. 事件直後の渡邊渚さんの言動と心境の変化とは?

第三者委員会の報告書には、事件後の渡邊渚さんの痛ましい状況が記録されています。「週刊文春」の記事(2025年6月4日配信)によると、渡邊渚さんが産業医に初めて中居正広さんからの被害を訴えたのは、事件から4日後の2023年6月6日のことでした。その際、彼女は慟哭し、「(ニュースを読んでいる際に、亡くなった人の名前を読んで)私が代わりに死ねばよかったと思った」と述べたとされています。この言葉からは、事件が彼女に与えた衝撃の大きさと、深い絶望感が伝わってきます。

さらに同日、渡邊渚さんは当時のアナウンス室長に対し、「知られたら生きていけない」と悲痛な思いを吐露したとされています。同年6月8日には、上司である佐々木恭子アナウンサーらが社内の健康相談室に集まり、渡邊渚さんから相談を受けた内容を共有。その結果、彼らは「中居氏から性暴力を受けたという共通認識に至った」と報告書には記されています。これらの事実は、渡邊渚さんが事件直後から深刻な精神的苦痛を抱え、周囲に助けを求めていたことを示しています。中居正広さん側が主張するような「合意の上」や「親密な関係」とは到底相容れない、被害者としての切実な叫びがそこにはありました。

4-2. 「取引先みたいな存在」渡邊渚さんが抱いていた中居正広さんへの認識は?

渡邊渚さんが中居正広さんに対してどのような認識を持っていたかを示す重要な証言があります。「週刊文春」の記事(2025年6月4日配信)によれば、2023年10月頃、フジテレビ社内で「(渡邊渚さんは)中居さんと交際していた」という噂が流れた際、渡邊渚さんはその噂を耳にして困惑し、幹部らに「どういうことですか」と尋ねたといいます。そして、「ありえない。私にとって中居さんは取引先みたいな存在」と一蹴したと、彼女の友人は証言しています。この言葉は、渡邊渚さんが中居正広さんを恋愛対象として見ていなかったことを明確に示しており、あくまで仕事上の関係者、それも影響力の大きい「取引先」として認識していたことを物語っています。

フジテレビにとって「超重要タレント」であった中居正広さんに対し、入社数年目のアナウンサーである渡邊渚さんが、礼儀を尽くし、慎重に接するのは当然のことと言えるでしょう。中居正広さん側が「お礼メール」などを根拠に親密さを主張しても、それは渡邊渚さんにとっては業務上の円滑なコミュニケーションの一環であり、決して個人的な好意や特別な感情を示すものではなかった可能性が高いのです。この認識の齟齬が、今回のトラブルの根底にあると言えるかもしれません。

4-3. 中居正広さんからのメールに対する渡邊渚さんの本当の気持ちとは?

中居正広さん側は、渡邊渚さんとのメールのやり取りを「親密さ」の証拠としていますが、渡邊渚さん側から見たそのメールは、全く異なる意味合いを持っていたようです。「週刊文春」の記事(2025年6月4日配信)で、渡邊渚さんは友人に、事件後も中居正広さんから送られてきたプライベートな写真や無関係のポエムについて、「とても嫌な思いをしました。それらのメッセージを目にすること自体が負担でした」と当時の絶望的な心境を明かしたとされています。この言葉からは、中居正広さんからの連絡が、彼女にとっては慰めや励ましどころか、むしろ精神的な苦痛を増幅させるものであったことがうかがえます。

第三者委員会の報告書には、2023年7月14日に渡邊渚さんが中居正広さんに送信したメールの概要として、「本事案について自分の意に沿わないことであったこと、そのとき泣いていたこと、怖かったこと」と記されていると報じられています。このメール内容は、渡邊渚さんが事件当時、恐怖を感じ、意に反する行為であったと明確に認識していたことを示しています。中居正広さんは調査に対し、渡邊渚さんとのメールのやり取りを「削除済」と述べたものの、第三者委員会がそれを復元し、渡邊渚さんがメールに記載した性暴力の根拠となる行為態様が一貫していることを確認したとも報じられています。これらの事実は、中居正広さん側が主張する「お礼メール」の一面だけでは見えてこない、渡邊渚さんが感じていた恐怖や苦痛、そして二人の間の非対称な関係性を浮き彫りにしています。

5. 第三者委員会報告書と中居正広さん側反論の応酬、その詳細と論点

このセクションでは、フジテレビが設置した第三者委員会の調査報告書の内容と、それに対する中居正広さん側の反論、そしてさらにそれに対する第三者委員会の再反論という一連の応酬について、その具体的な内容と主要な論点を整理します。なぜ両者の見解はここまで食い違うのか、法的な解釈や事実認定における争点を明らかにします。

中居正広さんと渡邊渚さんの間のトラブルを巡っては、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会による調査報告書が2025年3月31日に公表されました。この報告書が引き金となり、中居正広さん側と第三者委員会の間で見解の相違が表面化し、複数回にわたる反論と再反論の応酬が繰り広げられることになりました。ここでは、その経緯と主な論点を詳しく見ていきます。

5-1. 第三者委員会は中居正広さんの行為をどう認定したのか?その根拠は?

フジテレビの第三者委員会が2025年3月31日に公表した調査報告書では、2023年6月2日に中居正広さんと渡邊渚さんの間で起きたとされるトラブルについて、「業務の延長線上に起きた性暴力」と明確に認定しました。この認定の根拠として、報告書はいくつかの点を挙げています。まず、中居正広さんと渡邊渚さんはあくまで業務を通じて接点を持ち、交際関係やプライベートな深い付き合いはなかったと評価しました。そして、トラブルが起きたとされる日、中居正広さんから2人きりの食事を提案され、渡邊渚さんがこれを承諾した末に発生したとされていますが、その背景には、中居正広さんがフジテレビにとって有力な取引先であり、渡邊渚さんは入社数年目の局員という関係上、「両者の間には圧倒的な権力関係が存在していた」と指摘しました。この力関係が、渡邊渚さんが中居正広さんの誘いを断りにくい状況を生み出し、結果として意に沿わない性的行為につながったと判断したと考えられます。また、報告書はWHO(世界保健機関)の性暴力の定義などを引用し、同意のない性的な行為は性暴力にあたるとの立場を示しました。

5-2. 中居正広さん側の反論の要点と、第三者委員会への具体的な要求は何だったのか?

第三者委員会の報告書に対し、中居正広さん側は強く反発しました。2025年5月12日、中居正広さん側の代理人弁護士らは、第三者委員会の「性暴力」認定について「中立・公平性に欠け極めて大きな問題がある」などと反論する文書を発表し、調査に関連する証拠の提示などを求めました。これが一連の応酬の始まりです。中居正広さん側の反論の主なポイントは以下の通りです。

  • 「性暴力」認定への不服: 第三者委員会がWHOの定義などを基に「性暴力」と認定したことに対し、その定義の適用や事実認定のプロセスに問題があると主張。
  • 証拠開示の要求: 報告書の作成に用いられたヒアリング記録や関連資料の開示を要求。中居正広さん側の主張によれば、これらの証拠を確認しない限り、報告書の正当性を判断できないとしています。
  • 中居正広さんの人権侵害: 報告書によって中居正広さんの名誉や社会的信用が著しく毀損されたとし、これを「重大な人権侵害」だと主張。
  • 渡邊渚さんとの関係性: 前述の通り、「お礼メール」の存在などを挙げ、渡邊渚さんとは業務を超えたプライベートなやり取りがある関係だったと主張し、「業務の延長線上」という認定に異議を唱えました。
  • 手続きの不備: 中居正広さんに対して十分な反論の機会が与えられなかったなど、調査手続きの不備を指摘し、報告書は「だまし討ち」に等しいとまで表現しました。

これらの主張を基に、中居正広さん側は第三者委員会に対し、複数回にわたり資料の開示と釈明を求める文書を送付しました。

5-3. 第三者委員会の再反論と、やり取り打ち切りの背景にあるものは何か?

中居正広さん側からの反論と要求に対し、第三者委員会も複数回にわたり回答を行いました。2025年5月22日には「事実認定は適切だった」とする回答を公表し、中居正広さん側の主張を退けました。その後、中居正広さん側が再度反論したことを受け、第三者委員会は2025年6月3日に改めて回答を発表しました。この回答で第三者委員会は、中居正広さん側の要求する資料の開示については「開示しない」との従来の立場を堅持しました。さらに、今後のやり取りについても、「被害者に二次被害を与える危険性があることを懸念している」とし、「やりとりを差し控える」との意向を示しました。これは、事実上、中居正広さん側との直接的な対話を打ち切るという宣言に等しいものでした。

第三者委員会がこのような判断に至った背景には、両者の見解に「大きな隔たりがある」という認識に加え、これ以上のやり取りが渡邊渚さんに対してさらなる精神的負担を強いること(二次被害)を避けたいという配慮があったと考えられます。一方で、この第三者委員会の対応に対し、橋下徹さんなどは「中居氏の人権への配慮が皆無」「第三者委員会制度は死んだ」などと厳しく批判しており、議論は平行線のまま収束の気配を見せていません。この応酬は、事実認定の難しさや、当事者間の主張が大きく食い違う場合の第三者委員会の役割と限界について、改めて問題を提起する形となりました。

6. 橋下徹さんの発言はなぜ物議を醸したのか?その影響と各所の反応

このセクションでは、弁護士の橋下徹さんが一連の騒動に関して行った発言、特に「失恋事案」などの言葉がなぜ大きな物議を醸したのか、その発言内容と背景、そして各方面からの反応や影響について詳しく検証します。橋下さんの発言は、中居正広さん擁護と受け取られ、渡邊渚さんへの二次加害を助長したとの批判も出ています。

元大阪府知事・市長であり、現在は弁護士・コメンテーターとして活動する橋下徹さんは、中居正広さんと渡邊渚さんのトラブルに関して、テレビ番組や自身のSNSで積極的に発言を続けています。その発言内容は、中居正広さんの立場に一定の理解を示すものが多く、第三者委員会の報告書や渡邊渚さん側の主張に対して疑問を呈するものであったため、大きな物議を醸すことになりました。

6-1. 橋下徹さんが中居正広さんを擁護する具体的な発言内容とその論理とは?

橋下徹さんは、2025年5月14日放送のカンテレ「旬感LIVEとれたてっ!」において、「僕は中居さんの言い分…を把握してますが、この事実が出てくれば、みんな『えっ?これ性暴力なの?』と感じる人は多くなると思います」と発言。中居正広さんが当日の詳細を語る意思があるとも述べ、中居正広さんの主張が公になれば、世間の認識が変わる可能性を示唆しました。また、同月19日に自身のX(旧Twitter)で公開した週刊文春への回答文書(約8000字)では、より詳細に自身の見解を展開しています。その中で橋下さんは、自身の把握する事実を基に法律家として評価すると「中居氏の行為を評価すると『性暴力』にはあたらないという結論になりました」と断言。さらに、「相手方女性から意に反したとの主張があっただけで、第三者委員会が中居氏のトラブルを直ちに性暴力と評価することは大変危険」とし、「いわゆる失恋事案においても、後に意に反していたと相手方女性から主張されただけで社会的抹殺にも等しい最も厳しい制裁が加えられることにもなりかねない」と警鐘を鳴らしました。この「失恋事案」という言葉は、渡邊渚さんが恋愛感情のもつれから中居正広さんを告発したかのような印象を与えるものでした。

橋下さんの論理の核心は、①相手が「意に反した」と内心で思っていても、それだけで直ちに「性暴力」と断定し社会的制裁を加えるのは危険であること、②不同意性交等罪の成立には、単なる不同意だけでなく、相手が拒絶できない「状況」が必要であり、中居正広さんのケースではそのような状況は見られないこと、③第三者委員会がWHO基準などを持ち出して中居正広さんを断罪するのは越権行為であり、中居正広さんの人権を侵害していること、などが挙げられます。これらの主張は、中居正広さんを擁護し、第三者委員会や渡邊渚さん側の主張に異を唱えるものでした。

6-2. 「古い価値観」「二次加害」橋下発言への批判と専門家の見解

橋下徹さんのこれらの発言に対し、多くの批判の声が上がりました。特に「失恋事案」という表現や、「意に反したというだけで全部性暴力になってしまったら」といった発言は、性暴力被害の実態や被害者の心情を軽視しているとの指摘を受けました。「週刊文春」は橋下さんに対し、複数の法律家が彼の発言を「古い考え方、価値観」で「国際的にも問題化しており、現代の風潮と著しく乖離している」と指摘している旨を取材依頼で伝えています。WHOの定義では「相手の同意のない性的な行為や言動はすべて性暴力」とされており、橋下さんの見解はこれと矛盾するというのが批判の骨子です。

渡邊渚さんの代理人弁護士は、中居正広さん側の反論を「二次加害」と非難しましたが、橋下さんの発言もまた、結果的に渡邊渚さんへの二次加害を助長したという見方が少なくありません。「週刊文春」の記事(2025年6月4日配信)で、渡邊渚さんが友人に「橋下徹さんや古市憲寿さんは私や私の代理人に確認もせず、“加害者”側の発言を一方的に信じている。加害者側から聞いた話を事実だと思い込んで社会に言い触らしています。『失恋事案』発言が独り歩きして、いまだ誹謗中傷や脅迫が止みません」と苦しい胸の内を明かしたと報じられています。影響力のある人物の発言が、被害者をさらに追い詰める危険性を示唆しています。

6-3. 橋下徹さんが第三者委員会の対応を「何様だ?」とまで批判する理由

橋下徹さんは、フジテレビ第三者委員会の対応に対しても極めて厳しい批判を展開しています。特に、第三者委員会が中居正広さん側とのやり取りを「差し控える」とした2025年6月3日の発表に対し、同日自身のXで「中居氏の人権への配慮が皆無な時点でフジテレビ第三者委員会は中居氏にとって中立でも最終決定権者でもない。勘違いも甚だしい」「第三者委員会制度は死んだ」と痛烈に批判しました。さらに、「証拠の開示もなく、ある人間の行為を性暴力認定するなど、検察組織や裁判所でもやらない。フジ第三者委員会は何様だ?」と、強い言葉で非難しています。

橋下さんがここまで第三者委員会を批判する理由は、彼の回答文書からも読み取れます。彼は、第三者委員会が中居正広さんからの依頼を受けていないにもかかわらず、中居正広さんの行為を一方的に断罪し公表したことは「完全に越権行為」であり、「手続き的にも不正義」だと主張しています。また、中居正広さんの反対尋問権や防御権が確保されていない点を問題視し、これは「独裁国家だけがなせる業」とまで述べています。橋下さんにとって、第三者委員会はあくまでフジテレビの組織問題を解明する機関であり、中居正広さん個人の行為を法的に評価し断罪する権限はないという立場です。この認識が、第三者委員会の報告書やその後の対応に対する強い不信感と批判に繋がっていると考えられます。

7. 今回の騒動に対するネット上の反応とメディア報道の論点

このセクションでは、中居正広さんと渡邊渚さんのトラブルを巡る一連の騒動が、インターネット上や各種メディアでどのように受け止められ、報じられているのか、その主な論点や特徴的な反応を整理します。特に、中居正広さん側の「お礼メール」主張や、橋下徹さんの発言などがどのような議論を呼んだのかを見ていきます。

中居正広さんと渡邊渚さんのトラブルに関する報道は、テレビ、新聞、週刊誌、そしてインターネットメディアに至るまで、多岐にわたって行われています。そして、それらの報道に呼応するように、SNSや掲示板などネット上でも活発な議論や意見表明がなされています。ここでは、その主な反応や論点を見ていきましょう。

7-1. 「お礼メール」は社交辞令?それとも親密さの証?ネット上の意見対立

中居正広さん側が、渡邊渚さんとの間に「お礼メール」などのやり取りがあったことを根拠に「親密な関係だった」と主張した点については、ネット上で賛否両論、意見が大きく分かれました。中居正広さんのファンや支持者と見られる層からは、「やはり二人は良好な関係だったのではないか」「第三者委員会の報告がおかしい」といった、中居正広さん側の主張を肯定する意見が見られました。一方で、批判的な意見も非常に多く、「女性自身」の記事(2025年6月4日配信)では、SNS上の声として「中居さんいつまでこんなことやってるんだよ痛々しくて見てらんない笑 女からお礼メールもらったくらいで俺に好意があるんだな、とかとにかくキモい思考やめようよ?ねっ勘違いおじの中居さん」「お礼メールにはお礼以上の意図はないが正解じゃない?そこに好意だの特別な感情だのがあると思い込む身勝手な妄想力に問題がある」といった厳しいコメントが紹介されています。多くの人が、社会的立場や力関係を考慮すれば、お礼のメールは社交辞令の範囲内であり、それを「親密さの証」と解釈するのは無理があると感じたようです。「MAG2NEWS」の記事(2025年6月2日配信)では、このような中高年男性の勘違いを「おぢアタック」と称し、その問題点を指摘しています。

7-2. メディアは中居正広さん側の主張をどう報じたのか?論調の違いを比較

各メディアの報道論調にも違いが見られました。「週刊文春」は、渡邊渚さん側の視点や苦しみを比較的詳細に報じ、中居正広さん側や橋下徹さんの主張に対しては批判的な専門家の意見を掲載するなど、渡邊渚さんに寄り添う姿勢がうかがえます。一方で、「デイリースポーツ」は橋下徹さんの発言を大きく取り上げ、中居正広さん側の反論の動きを客観的に伝える報道が中心でした。「女性自身」や「ピンズバNEWS」は、中居正広さん側の主張の矛盾点や、それに対するネット上の批判的な反応を交えながら報じるなど、やや批判的なトーンが見られました。テレビの情報番組では、コメンテーターによって意見が分かれることが多く、橋下徹さんのように明確に中居正広さん擁護の立場を取る人もいれば、慎重なコメントに終始する人もいました。全体として、週刊誌やネットメディアは比較的踏み込んだ報道が多いのに対し、テレビや新聞はより中立的、あるいは慎重な報道姿勢を取る傾向があったと言えるかもしれません。ただし、どのメディアも事態の推移を注視し、新たな情報が出れば速報するなど、関心の高さを示していました。

7-3. 誹謗中傷と情報リテラシーの問題点、求められるメディアと個人の姿勢

今回の騒動では、特にインターネット上において、渡邊渚さんに対する誹謗中傷が後を絶たないという深刻な問題が浮き彫りになりました。「失恋事案」「美人局説」といった根拠のないデマが拡散され、彼女の人格を攻撃するような心ないコメントが多数見られました。これは、匿名性の高いネット空間特有の問題であり、情報を受け取る側のリテラシー、そして情報を発信する側の責任が改めて問われる事態となっています。影響力のある人物の発言が、意図せずとも誹謗中傷を助長してしまう危険性も明らかになりました。メディアには、憶測やデマを助長することなく、客観的な事実に基づいた正確な情報提供と、被害者への配慮ある報道姿勢が求められます。また、私たち一人ひとりも、不確かな情報に踊らされることなく、批判的な視点を持って情報に接し、安易な誹謗中傷に加担しないという姿勢が重要です。今回の騒動は、情報化社会における倫理観や、人権意識について深く考えさせられる事例と言えるでしょう。

8. まとめ:中居正広さんのお礼メール反論と渡邊渚さんの激怒、そして付き合っていた説の真相

ここまで、中居正広さんと渡邊渚さんの間で起きている一連の騒動について、特に中居正広さん側の「お礼メール」を根拠とした反論、それに対する渡邊渚さん側の強い反発、そして巷で囁かれる「付き合っていた説」の真偽を中心に、詳細な情報と多角的な視点から解説してきました。最後に、本記事で明らかになった主要なポイントをまとめます。

  • 中居正広さんのお礼メール反論とは:2025年5月30日、中居正広さん側代理人弁護士が、渡邊渚さんとの間に「お礼メール」を含むプライベートなやり取りがあったとし、業務の延長線上ではない親密な関係だったと主張。第三者委員会の「性暴力」認定に反論しました。
  • 中居正広さんと渡邊渚さんが付き合っていたというデマ流布:橋下徹さんの「失恋事案」発言などが発端となり、ネット上で「渡邊渚さんが失恋の腹いせに告発した」などのデマが拡散。渡邊渚さん側はこれを「絶対にありえない」と強く否定しています。
  • 渡邊渚さんが中居正広さんの反論に激怒した理由:中居正広さん側の反論が、事実と異なり、渡邊渚さんをさらに傷つける「二次加害」に他ならないと判断したため。特に「親密さ」を強調する主張が、被害の実態を矮小化するものと受け止められました。
  • 渡邊渚さんから見た中居正広さん:恋愛感情はなく、あくまで「取引先みたいな存在」と認識。事件後は深刻な精神的苦痛を受け、中居正広さんからの連絡も「負担だった」と証言。
  • 第三者委員会と中居正広さん側の応酬:第三者委員会は「業務の延長線上の性暴力」と認定。中居正広さん側は「人権侵害」と反論し証拠開示を要求するも、第三者委員会は二次被害を懸念し拒否、やり取りを打ち切る姿勢を示しました。
  • 橋下徹さんの発言の影響:中居正広さん擁護の立場からの発言が「失恋事案」などの言葉と共に拡散し、渡邊渚さんへの誹謗中傷を助長したとの批判が上がりました。
  • ネット上の反応とメディア報道:「お礼メール」の解釈を巡り意見が対立。渡邊渚さんへの誹謗中傷が問題化し、情報リテラシーの重要性が再認識されました。

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